ヤフーニュースに「不動産大手 囲い込みが横行か」というニュースが出た。

要は、預かった物件を自社もしくは担当自身で両手契約にするため、他社の問合せに対して嘘をつくことを問題としている。

例えば、問合せに対して事実ではない返答をする。話が既に入っている。契約予定です。などである。

売主に契約の機会を排除する背任行為であり、悪質だといえる。

しかし、これを証明するのは大変難しい。
財産である不動産は個人情報の最たるものであり、守秘たる内容も多岐にわたるからだ。
買い付けの偽装など簡単に出来てしまうし、勘違いしていたなどとのたまわれたら、それ以上の追及は難しいだろう。



つい最近の私の話だ。

買主担当として買い付け(不動産購入申込み)をある会社に持参した。指値(値引き願い)があったが、実は売主と買主は知り合いで合意した価格提示だった。

売主担当は、両手契約でなければ契約しないと普段から社内で豪語する典型的な悪い不動産のオヤジである。

こんな話だ。

「売主さんに買主から電話やメールが来て、売主さんは大変迷惑している。値引きを強引に納得させられたとも言ってる。」
汚い顔に下卑た笑いを浮かべ、そう言ってきたのだ。

私が買主に確認すると、一度も電話はおろかメールもしていない。いつも、売主さんからお願いの連絡がある。と言ってスマホを見せて貰った。売主からのメールばかりで買主からの送信した形跡など無かった。

買主さんは身体を悪くして、売却を急いでいる。しかも、売り物は、毎月の経費だけで軽く15万を超える物件であり、購入希望者は非常に少ないと思わざるを得ない物件である。

一方買主さんは、同じマンションのフルリノベーションを終えたばかりで自室に満足している方である。資産家ゆえ、倍になる経費の負担を気にしていない。(93平米の部屋を186平米への買い替え)
ただ、お誘いがあり価格面でも納得したので、売れ無くて困っていた売主からの話に乗ったのである。

悪質な不動産業者は、策を講じて僅かな差益を売主から得ようとし、話を引っ掻き回す。契約も壊れろ。ぐらいの悪い輩だ。

売れ難くとも、他にあてがない(諸事情により)売主の事情を分かっての諸行。

悪質極まりないが、買主側の不動産業者としては、売主への直接の話が出来ない。


不動産屋は、二種類いる。

金の亡者で客を道具とする輩と、客に満足して貰うことが仕事の達成感としている者だ。

多くが、後者だが、前者も少なからずいるのである。
しかし、その後者が不動産業者を取り巻く法律と世間の目を厳しくしてきたのだ。

もし、売買するなら不動産業者と担当は、よく話をして納得出来る相手に委ねるべきだ。

百戦錬磨の不動産営業マンの見極めは、難しいのだが…