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韓国再発見
韓国コミュニティゾーン KANKAN
拡大写真
撮影現場で演出するユ・ハ監督(写真:産経新聞)
■激動の時代、ダイナミックに描く
高麗史を描いた韓国映画は珍しい。朝鮮によって滅ぼされた高麗に関する歴史書は少なく、朝鮮時代に編纂(へんさん)された「高麗史」も、朝鮮側が史実よりもその正当性を主眼に置いて書いた可能性が高いことなど、映画化するにはリスクが高いからだ。公開中の「霜花店(サンファジョム)」はあえてそのリスクを冒すことで、韓国民の関心を喚起しヒット作となった。ソウルのユ・ハ監督が製作の背景について、国際電話で取材に応じた。(戸津井康之)
高麗時代末期、高麗の王(チュ・ジンモ)は元(げん)から外交圧力をかけられ、国内では暗殺の危機にさらされていた。元から娶(めと)った王妃には心を許せず、信頼できるのは近衛部隊の隊長、ホンニム(チョ・インソン)だけだったが…。
「これまで韓国の時代劇は高麗以降の朝鮮時代の歴史ものがほとんどでした。だから、あえて高麗を描こうと決めたのですが、やはり現存する資料は少なく、調査は難航しました」と明かす。
だが、調査を進めるうちに映画化したいという思いは募っていったという。
「朝鮮時代は儒教思想が強く、保守的な時代でしたが、これに比べ高麗時代は儒教の影響も少なく、人々はより自由に生き、女性の地位も高かったことが分かりました。私の望むアクティブな時代劇を作ることができそうだと実感できた。この時代を選んで良かったと改めて思いました」
史実に縛られるおそれは感じなかったのか?
「例えばセットでいえば、現代劇では“似たものを作る”作業といえます。ところが、時代劇では資料に基づきながらも想像しながら作ることができる。現代劇よりも縛られず、自由な発想が許された」
軍事政権下の抑圧された高校を描いた「マルチュク青春通り」、裏社会を暴いた「卑劣な街」など一貫して組織対個人の関係を鋭く探ってきた。
「常に関心があるのは事件ではなく人間。時代劇の中の組織体個人を描くとともに、シェークスピアのような壮大なメロドラマを撮りたかった」
経歴は異色で詩人から映画界に転身した。「詩は観念的な世界。まったく逆の物質的な映画の世界にひかれた」と説明する。が、監督作品からは詩的なにおいがする。「無意識のうちに詩が影響しているかもしれませんね」と苦笑した。
※この記事の著作権は引用元にあります
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100302-00000529-san-ent


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撮影現場で演出するユ・ハ監督(写真:産経新聞)
■激動の時代、ダイナミックに描く
高麗史を描いた韓国映画は珍しい。朝鮮によって滅ぼされた高麗に関する歴史書は少なく、朝鮮時代に編纂(へんさん)された「高麗史」も、朝鮮側が史実よりもその正当性を主眼に置いて書いた可能性が高いことなど、映画化するにはリスクが高いからだ。公開中の「霜花店(サンファジョム)」はあえてそのリスクを冒すことで、韓国民の関心を喚起しヒット作となった。ソウルのユ・ハ監督が製作の背景について、国際電話で取材に応じた。(戸津井康之)
高麗時代末期、高麗の王(チュ・ジンモ)は元(げん)から外交圧力をかけられ、国内では暗殺の危機にさらされていた。元から娶(めと)った王妃には心を許せず、信頼できるのは近衛部隊の隊長、ホンニム(チョ・インソン)だけだったが…。
「これまで韓国の時代劇は高麗以降の朝鮮時代の歴史ものがほとんどでした。だから、あえて高麗を描こうと決めたのですが、やはり現存する資料は少なく、調査は難航しました」と明かす。
だが、調査を進めるうちに映画化したいという思いは募っていったという。
「朝鮮時代は儒教思想が強く、保守的な時代でしたが、これに比べ高麗時代は儒教の影響も少なく、人々はより自由に生き、女性の地位も高かったことが分かりました。私の望むアクティブな時代劇を作ることができそうだと実感できた。この時代を選んで良かったと改めて思いました」
史実に縛られるおそれは感じなかったのか?
「例えばセットでいえば、現代劇では“似たものを作る”作業といえます。ところが、時代劇では資料に基づきながらも想像しながら作ることができる。現代劇よりも縛られず、自由な発想が許された」
軍事政権下の抑圧された高校を描いた「マルチュク青春通り」、裏社会を暴いた「卑劣な街」など一貫して組織対個人の関係を鋭く探ってきた。
「常に関心があるのは事件ではなく人間。時代劇の中の組織体個人を描くとともに、シェークスピアのような壮大なメロドラマを撮りたかった」
経歴は異色で詩人から映画界に転身した。「詩は観念的な世界。まったく逆の物質的な映画の世界にひかれた」と説明する。が、監督作品からは詩的なにおいがする。「無意識のうちに詩が影響しているかもしれませんね」と苦笑した。
※この記事の著作権は引用元にあります
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100302-00000529-san-ent