今日の朝に、となりに座ってる別組織の常務がボクのところに資料持ってきて、「来週、◯白綬有功章の審査資料なんで、読んでおいてください。」と言ってきたんですね。


前に何か分かんないけど、「審査員受けてください」って言われたけど、これのことだったのかびっくりって思いました。


有功章って、要するに勲章ですね。よく、春の受勲とかあるでしょ? あれの1種です。


なぜ、ボクが選ばれたかと言うと、ボクの立場は省庁の天下り組織と違って、完全に独立した組織で、給料はビタ一文も税金が投入されてない組織だから、中立なんだよね。



それで、何ら報酬は戴かないけど、お役目だから勤めてね🙏って与えられた仕事です。


まぁ、そういう訳で目を通して驚いちゃいましたびっくり


確か11年ほど前に、ボクが調書を書いたことがある勲章の事案で、確かSさんというOBのために3回挑戦したうちの2回書いて、それでもダメだったという黒歴史な賞なんです。


え〜って、思いましたガーン


それまでも、何回かボクは表彰事務の調書を任され、それなりに得意にしていて、確か天皇陛下にご拝謁できるレベルの表彰で、ボクに調書を書いてほしいとお願いされて2回ほど取りましたし、他にも日本◯◯賞とか言う新聞社主催の調書もボクの部署で書いた。


1番優秀な部下で女性の職員に調査と下書きを書いてもらって、ボクが校閲して、その時は最高賞の天皇賜杯は取れなかったけど、内閣総理大臣賜杯を戴いて、事業者には大変喜んでもらいました。



それで、何が黒歴史かと言うと、実はSさんの調書の1回目はボクが書いたんじゃないのね。


1回目は別の人が書いて撃沈したんだけど、元はと言えば、Sさんご自身は現役時代に自分はすごく立派な仕事をしてきたと思っていて、現役のY部長に「なんとか、◯白綬有功章取れないかなぁ🙏」と懇願していたんだよね。


それで、当時ボクの上司だったY部長が「そんなのカンタンに取れるんじゃないですか⁉」って軽はずみで言って、ある部下に書かせたんだけど、受賞には箸にも棒にも引っ掛からなかったという結果に😅


その結果、 Sさんがカンカンに怒って、Y部長に「カンタンに取れるって言ったじゃないかムキー」って直談判したもんだから、Y部長が「ふ~さん、何とか書いてくださいよー🙏」って言われて、仕方なく引き受けたんですね。


でも、こういうのって、失敗した後はメッチャハードルが上がってしまうんだよね〜😖


なぜならば、再度調書を書くのはできるけど、審査員はだいたい変わらないから、もう先入観が出来てるワケ😅


それを突き崩すのは、相当難しいから、調書書くときはSさんにもY部長にも「出来る限りやってみるけど、難しいと思ってください」と覚悟してもらいました。


それで、1回目の調書見たけど、ま~気持ちの入ってない文章で、こりゃアカンわ😮‍💨って思ったけど、それ以上に功績のポイントがズレまくっていて、いくらなんでもこりゃダメだわ🤣って思って、何回もSさんの家に訪問してきたんだけど、結局Sさんは、自分が功績だと思い込んでる部分が実はまったく功績ではなかったということに気付いてなかったというポーン


まぁ、仕事する前から負け戦でしたねショボーン


何とか、本人が忘れてる功績がないかと思って、当時一緒に仕事をしてきた同僚のOBにも取材したけど、「え〜、Sさんとは仲は良いけど、ふ〜さんが調べた以上のことはないなぁ」って言われる始末。


中には「あいつ、自分のライバルだと思ってた隣の県の人が勲章もらったから、悔しくて貰いたいだけじゃね?」とか言われまして、まぁムリめだなぁって思いました🥺


頑張りましたが、やっぱり結果はダメ😮‍💨


そして、翌年にまた「功績を思い出したから書いてください」って頼まれて、もうこれが最後って約束で調書書いたけど、やっぱりダメでした。


その時は、自分が考案したシステムがあるって、資料を持ってきたんだけど、それは別の事業者が発案したシステムであることが裏を取っていて発覚し、参りましたチーン


なんか、発明があると周辺でいろいろ言ってたり、解説を書いたりしているうちに、さも自分の発明であるかのように吹聴するタイプの人っているけど、そういう事案でしたね〜😅



そのSさんですが、その数年後にお亡くなりになりました。



今日、常務が持ってきた資料に名前があったから思い出しちゃったんだよねチュー


今回も、何人か2回目とか3回目のチャレンジの人がいるんだけど、たぶん調書書いてる人は相当に苦しんで書いたなーって思いました。


だいたい功績って、その人がどういう役割を果たしたか、またその成果は数字で客観的に表せるかが勝負なんだよね。


多少は情緒的に書いても構わないけど、審査する人はそれなり客観的なデータを見るからね。



それにしてもですよ、どうせ死ぬときは何も持たないで消えていくのに、なんで名誉なんかにこだわるのだろうね?


確かに、立派な仕事を成し遂げた人が亡くなっても、著作物などで評価されることはあります。


でも、あの人は◯◯賞もらったから、と言ってリスペクトされることはあまりないよね。


ノーベル賞くらいなら、リスペクトもあるけど。


結局、◯◯賞もらって、それをおべんちゃらしてくれると嬉しいくらいだと思うけど、虚しいと思うなぁ。


そんなのに血道あげるなら、今才能を輝かせた方が良いと思うなぁ。


なんて思いつつ、来週は審査をすることになりますてへぺろ



捕獲され、お腹に乗せられてるうさぎ🐰