昨日の朝に高齢者宅を訪ねたのだが、庭先に山吹(ヤマブキ)の木が植えてあって、その木には黒く光沢のある種子(シュシ)が4球を1セットと呼ぶのか、可愛い実をつけていた、
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(2016.9.3写メ)

ヤマブキと言えば、
「七重八重 花は咲けども山吹の 
実のひとつだに なきぞ悲しき!」
という詩(うた)が思い出されるのだが、あの有名な太田道灌(おおたどうかん)が詠(よ)んだものだ、

※この詩で-----、太田道灌が今で言う(埼玉県)のある山郷(やまさと)に行った際、雨に降られて困っていた時に近くの農家で蓑(ミノ、----今で言えばカッパのようなもの)を借りるべく、小さな農家の家を訪ねたところ、一人の少女が出て来て、何も言わずに“山吹の花”を一輪差し出したという、

道灌は(意味が解らず)怒って帰宅するや、自分の部下にそのことを話すのである、
後に山吹には「七重八重 花は咲けども山吹の     みのひとつだになきぞ悲しき!」という古歌(後拾遺集)だと後で知り、無学を恥じたという、

子どもの頃に聞かされた「山吹伝説」であるが後に、道灌はそのことを恥じて、学問にも励んで、文武両道を兼ねた名将になったという、そんな有名な話であるのだが、
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この話が余りにも有名だから、世間的に“山吹には実が一つもならないものだ”と思っていたのだが、昨日は高齢者宅を訪問して、シロヤマブキに黒い実がついているという事実と出会ったのです、

つまり「シロヤマブキ」という品種は、シロヤマブキ属であり、1属1科であり実がなるのだが、

「ヤマブキ」という品種の枝には実が付かないということなのだと思ったのだが、しかしながらこのことで更に追求された方がいた、
そこでヤマブキでも八重咲きの木には数本だが“実のなる事実”はあったらしい、
そして冒頭の「七重八重 花は咲けども・・・・、」の歌が、”八重咲き”とあるが実が付かないということは嘘か、という疑問になるのだが深く観察をされた方は「八重咲きのヤマブキ」はどうも花を付けない、という結論らしい!
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(実がなっているシロヤマブキの写メ)


何か難しく考えてしまったのだがようやく気も晴れて来た山吹伝説である、
「ヤマブキ」の花言葉は、「気品」「崇高」「金運」であるのだが、

「シロヤマブキ」の花言葉は、「細心の注意」であった。こんなことについても“細心の注意を”ということか!、
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(2016.9.3)

しかし、綺麗な光沢のある実であるのだが、
どうも“実は沢山付けるのだが、食べられる実はひとつもない”、という伝説もあるようだ。(^_-)☆
(今朝の散歩道)


(参考)
※シロヤマブキの花(wikipedia)

※ヤマブキの花(hana300)