近年、「アウトプット」と「インプット」という言葉を、よく聞くようになりましたが、
今回は、「どちら重要か?」について書こうと思います。
さっそく、結論です。
「人生を変えるのはアウトプットだけ!!」
今回、参考してさせていただいた書籍『学びを結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑 著、サンクチュアリ出版、以下『アウトプット大全』)によると、「インプットは「脳内世界が変化するだけ。アウトプットして初めて「現実世界」を変えることができます」と断言しています。
当然ですが、現実世界を変えるという観点から見ると、行動しなければ進化も変化もないということになります。
でも果たして、それがすべてなのでしょうか?
そして、アウトプットとインプットでは、どちらを優先す流べきでしょうか。
では、そもそもアウトプットとはどういう意味かというと、辞書を引くと「アウトプットとは出力。特にコンピューターで、データを画面に表示したり、印字などで取り出したりすること。」と書かれています。
アウトプットはもともとは、コンピュータ用語でした。
それを人間に置き換えると、話したり、書いたり、行動したりすることになります。
そしてさらに、発明したり、演奏したり、怒ったり、泣いたり、誤ったり、説得したりすることもアウトプットです。
逆にインプットは「脳の中に情報を入れる、つまり”入力”すること」という意味です。
では、アウトプットとインプットでは、どちらを優先するべきかですが、前述した『アウトプット大全』では、
「自己成長はアウトプットの量に比例する」そうで、さらに
「インプットとアウトプットの黄金比率は3対7」
ということです。
そして「まずインプットをする。インプットしたらアウトプットをする。アウトプットをしたら、インプットをする。
インプットとアウトプットをどんどん繰り返すことによって、自己成長できる」と
書かれてあります。
少しだけ、私の経験談を書きます。
大学を卒業後、私は就職せずに海外へ放浪の旅に出てしまいました。
旅先では多少働きながら小銭を稼ぎつつ、また別の場所に移動する生活を送りながら旅を続けました。
旅先では一か所に数ヶ月留まって生活をするスタイルだったのですが、日本の方と知り合って話をする機会がよくありました。
そのなかで印象的だったのが、私と違って、一度、就職してから来ている方が多かったことです。
彼らのなかには仕事に追われる日々に疲れてきている方もいました。
しかし就職前から、いずれは海外暮らしをしてみたかった、と言う方が多くいました。
そして彼らは、一度は就職して社会を経験していから来た方が視野も広がり経験が身につきやすい、と知っていました。
では、彼らの行動をアウトプットとインプットと置き換えてみようと思います。
一見、海外に出る行動がアウトプットのように感じますが、仕事にフォーカスして考えると、一度就職して働いたことがアウトプットで、海外に出て生活することがインプットといえます。
つまり彼らは、アウトプット(働くこと)の方法を学んでからインプットをするので、次のアウトプット(働くこと)をイメージしながら、活かせるようにインプットしているのです。
働いたことがなかった私はただ闇雲に旅(インプット)をしていただけで、アウトプットのイメージが湧かず、彼らとは目的意識に差がありました。
このまずアウトプットをしてみることが、実は本当に大切だといえます。
さて、『アウトプット大全』でも、「まず行動する」や「やってみる」ことが重要と書かれています。
そしてアウトプットによって得られた結果を評価する「フィードバック」を挟んで、次のインプットに活かすことが必須ということです。
アウトプット→フィードバック→インプット→アウトプット・・・・
のループこそ、自己成長へと繋がるのです。
私も自己成長の螺旋のようなループの繰り返しが、無意識で行えるレベルを目指したいと願っています。
『アウトプット大全』では、そのためのトレーニング方法まで書かれています。
とても具体的な方法で次のアクションに必ず繋がります。
ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。
〈参考文献〉
『学びを結果に変える アウトプット大全』樺沢紫苑 著、2018年、サンクチュアリ出版
『学び効果が最大化する インプット大全』樺沢紫苑 著、2019年、サンクチュアリ出版