昨日、採寸してきた玄関の断面図。
図面が見づらいが、土間から廊下まで不規則な段が続く。
これを無理なく昇降できる補助の段を考える。
使う歩行補助具はこんなの。
使い方は、枠の間に体を入れ、左右の手で「日」字状の枠の上縁を掴んで体を支える。
前へ進むときは、まず補助具を半歩前へ置き、その補助具に体重を移して足を前へ運ぶ。
階段を上るときは、上段に補助具を置き、それに体重を移し体を持ち上げ、足を上段へと運ぶ。
さて、問題はその段を上る時の体重移動。
設計の都合上段差は7cmにしないといけない。そして段の奥行きは同様に45cm以下にしないといけない。
それ以外は設計上無理。
つまり、歳を召したおばあさん、
・腕で補助具を7cm持ち上げられるか?
・左右の支持枠を安定して段上に据えられるか?
・据えたら体を補助具にゆだねて7cm持ち上げられるか?
昨日、一応ざっとチェックはしたものの数値が具体的になると新たな『?』だらけ。
やむをえない、急遽7cmの台を廃材で作り、これを病室へ持って行って実地テスト。
まずは7cmの段に補助具で昇段できるかをやってみた。
なんと、下の写真のように段の縁が一直線だと、登れないことが分かった。
補助具で支えた体を持ち上げようとすると、踏み出した足が段前縁に引っかかるのだ。
因みに左右の細長いのは補助具が乗るところ。
で、次に下の写真のように真ん中を半足ほど奥方へずらせた。
そしたら、これで何とか登れた。
それも高さ7cmがやっとこさ。
ウーム、歩行補助具を使っても段を登るのは容易でないのだなー、と判り、テストをしてよかった、と思った。
これでなんとか疑問解消。後は快調に飛ばすだけだ。
続く