太平洋クロマグロの漁獲枠の拡大が決まった。

大型(30kg以上)1.5倍 8421㌧(前年 +2807㌧) 

小型魚(30kg未満)1.1倍 4407㌧(同+400㌧)

各メディアではマグロが安くなる?てな記事ばかりで大切な資源管理に関しての記載はほとんどない。
悲しいばかりだ。
その漁獲枠を話し合う会議に提案した日本の案が

資源管理、資源回復をどうしようとしているのかわからない、無謀ともいえる驚くべき提案。

 大型魚 2.3倍 !

各国の提案と比較すると如何に法外な提案かがおわかりいただけると思います。

通常は「予防原則」に基づいて、仮説、予測が外れた場合も想定し、様子をみながら・・・という取り組みを組み込むのですが、日本の提案にはその「予防原則」(下記リンク参照)は見られない。
いきなり、見込み通り増えてきたから2.31倍!
獲らせろ!! というもの。
漁獲枠の結果ははじめに書いた通りとなりました。

資源管理が正しく行われている大西洋クロマグロが生息する海がどうなっているのか、リンクの動画を見て欲しい。画像で餌を食べに来ている大西洋クロマグロは300kg級。 大型のクロマグロが暮らす海。(世界のマグロを知る茂木さんの動画)
しかも、動画にある資源状態を持続できる。
 この動画のような資源量まで太平洋クロマグロの資源量が回復、そして維持することができると漁業者はもちろん、レジャーでマグロ釣りを楽しむ遊漁者、そしてそのレジャー関連業者へも莫大な恩恵が及ぶことになるのは言うまでもない。
目標を動画のような海と定めて太平洋クロマグロの漁獲枠、資源管理について考えたい。

予防原則