第三極って何? | turfplan.netのブログ

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素朴な疑問や思いを書いています。

戦後これだけバタバタした選挙前哨戦があっただろうか?


長年に渡り与党だった自民党が野党に下野して民主党が与党となったのは3年前。


その民主党も離党者が続出し、空中分解してしまった。


そこに第三極と言われる新政党が沢山出てきた。


そして『死に票』を懸念して土壇場で政党が合流し、最終的に第三極と言われる党は3党になった。


この現象をどう解釈すればよいのだろうか?


既成政党ではこの国の運営が出来ないと言うことなのだろうか?


それともポピュリズムなのだろうか?



僕は近年の政治が劣化した原因は政治家ではないと思っている。


むしろ有権者が政治離れした事が一番の要因だと思っている。


ならなぜ有権者が政治離れしたのだろうか?


それはマスコミの変更報道が起因だと考える。


一部のマスコミは、注目される様に多くの報道に対して振り子の振りを大きくする傾向がある。


良い例が旧大阪維新の会だ。


あれだけ第三極だとか、橋下総理待望論だとか散々持ち上げておいて、旬で無くなると重箱の隅をつつくかの様に徹底的にネガキャンを打つ。


今回の選挙を見ていて一番感じたのは、政策の合致は別として、官僚主導政治からの脱却を訴えているのは第三極だと思う。


この2週間僕が一番注目していたのは第三極の大合流。


正直な所、石原、橋下、小沢、渡辺の4氏が大合流する事を期待していた。


いくら既成政党から『野合』と罵られても、震災復興、消費税の是非、景気回復などの政策実行にはどう考えても官僚主導政治では達成出来ないと感じていたからだ。


有権者から見ても自分の代弁者として選んだ候補者(政党)が選挙公約を忠実に実行しない事にはもどかしさを感じている。


確かに政治家の質が劣化している点は目に付くが、有権者もバカではない。どの候補者が政治家として有能かどうかを見抜く目は持っていると思う。


ただ前記のとおり選挙報道の中でマスコミが勝手にストーリーを作り、有権者をミスリードしようとしている。


今日のテレビでもコメンテーターが口を揃えて言うことは『景気回復』だ。


確かに景気回復、デフレからの脱却は最重要課題ではあるが、その前に史上最悪の震災があった事を忘れてはいないだろうか?


そして民主党が公約になかった消費税増税に舵を切った事を忘れてはいないだろうか?


今回の選挙で本来争点となるべき課題は、原発の是非、消費税増税の是非、震災復興の具体的なプランだと思う。


そう考えると未来の党が一番その本質を的確に捉えている様に思える。


選挙は勝たなければ意味がない。だからといって本質から外れた争点を作り出し、自党の有利に選挙戦を運ぼうとしている政党の戦略を前面に出している政党は絶対淘汰されなければならない。