事ある毎に、新聞や報道番組のコメンテーターは、政治家は政局ばかり考えて国民の事を考えていないと批判するが本当に政治家は政局ばかり考えているのだろうか?
『政局』の代名詞とされるのは小沢元民主党代表。
たしかに実績のとおり政党を壊してきた。
しかし違う角度から見てみると
国民の為の政策をスムーズに進める為には、多数決という判断を乗り越えなければならない。
きれい事ばかり言っても国会で承認(可決)されなければ政策の実現はない。
だからこそ『数にこだわる=政局』という見方をしてはどうだろうか?
それにしても新聞や各種報道関係者は世間にいかにも『政局=悪』というイメージを植え付けるくせに、どんな話題でも政局がらみにしたがる。
今日の朝の報道番組でも、造反が53人出たらどうだとか、解散総選挙は9月頃だとか、結果的に自分達が政局というアイテムを使い世間を煽っている様な気がしてならない。
結果的にそんな報道をみる国民は、政治家は自己中心的で高額の歳費をもらいながら国民目線の政治をしていないと勘違いさせてしまう。
たしかに一部の政治家は自分の私利私欲を最優先に考え行動しているだろう。
議員になったのに勉強もせず地元での活動も行わず、選挙直前になって有権者にすりよる政治家も現に存在する。
本会議場で居眠りをする重鎮もいる。
しかし大半の政治家は自身がやりたい政策を持ち、有権者の声を聞き、日々勉強して最善の方策を考えているのではないだろうか?
その実現の基本には多数決(可決)があり、そのベースは政局なのではないだろうか?
政策立案にいくら長けていても、政策が実現しなければ意味がない。
政局ばかり重んじ、国民生活が停滞する事は望ましくないが、今回の消費税増税をきっかけとし、今まで白紙委任してきた多くの有権者が政治に目を向けてくれるのならむしろ『政局万歳!』だと思う。
とは言え政局=悪という考え方を植え付けようとしているマスコミの方が悪だと思う。