今日未明、日本の原発が全停止した。42年ぶりだそうだ。
昨年の震災で起きた原発事故以来、『脱原発』の声は高くなり、国民の関心は非常に高い。
しかし一方では原発再稼働を目論む人達が活発的な活動をしている。
単純に原発の是非を考えれば誰もが『脱原発』に賛同するだろう。
しかし、長い間原発に依存してきた市町村にしてみれば180度自治体の運営方針を転換しなければならない。
また原発関連企業で働く近隣の労働者は『失業』の危機がやってくる。
電力供給の面だけなら、国民の協力があれば問題が発生する可能性は極めて低いと思うが、補助金がもらえない自治体は破綻する。
この様に今までの原発政策が政府の決断を鈍らせている。
少し見方を変えると、仮に『脱原発宣言』したとして廃炉にするまではかなりの時間を要する訳で、その間安全だと言う保証は全く無い。昨年以上の震災が発生した時、停止してれば本当に安全なのだろうか?
その辺りが勉強不足で理解出来ていないが、もし稼働時も停止時も安全性が変わらないのなら、費用対効果を考えれば期間を限定して稼働するのも方策の一つではないだろうか?
ただしこれはあくまでも政府の方針が『脱原発』の場合に限定されるが…
日本の原発が全停止した日の翌朝、ある放送局の報道番組はこの話題に一切触れなかった。
話題は違うが小沢元代表の無罪判決には『限りなく黒に近いグレー』だとか集中砲火するかの様に報道していたのに。
報道する側が偏った報道姿勢でいる限り、この国に未来なんて存在しないし、そんな報道は必要ない。
あれだけ『脱原発運動』が行われ、全国民の健康までも一瞬で奪うかも知れない原発問題を報道しない報道マンは一刻も早く『報道』というバッチを外すべきである。
脱原発か縮原発かそれとも原発推進か。いろんな意見がある。それは仕方ない事だ。しかしこんな重要な事を速やかに報道しない放送局は報道をする資格がない。
僕はそんな偏った報道姿勢がこの国をかき回している様な気がしてならない。