家庭用ミシン | turfplan.netのブログ

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素朴な疑問や思いを書いています。

NHKで放送されていた朝の連続ドラマ『カーネーション』。

僕はあまり朝ドラは興味がないのですが時折心に響く時があって視聴します。

このドラマはコシノ姉妹の物語でしたが、僕が注目していたのはこの時代背景に重宝されていた『ミシン』の存在です。

思い出せば幼少期家にはミシンがあり、母の作った洋服を着ていた思い出があります。

また祖父の家の縁側の片隅には、役目を終えたであろう古びたミシンがポツンと置いてあったのも記憶しています。

昔は嫁入り道具の1つとしてミシンがあり、母は子に愛情を一杯注いだ洋服をこしらえ、子は世界に1つしかないその洋服を着て成長していく。そんな事が親子のつながりを作っていたのだと思うと何か心が穏やかになります。

しかし既製品の普及でいつの頃か『服は買うもの』となり、母親は家計を支えるため働きに出ます。

個人的には女性の社会進出には否定的ではありませんが、いつの頃か親子のふれあう時間が減少し昨今起きている様々な家庭問題が発生してしている様な気がしてなりません。

そんな変化を象徴する代表的な物が、家庭から消え去った『ミシン』の様な気がしてドラマを視聴していました。

とかく現代社会は効率性や有効性などを重視しがちです。服を自分で作って与えるよりお店で安価な服を買った方が便利で効率的てきです。

しかし世の中には先人が培ってきた事柄が沢山あり、経済的要素だけで判断出来かねる事も沢山あります。
ただ景気が低迷し、経済的要素を重要視しなければならない現実がある事も事実です。

お金によって失われていく親子のコミュニティや伝統・文化も現実にある事を僕は今回のドラマを見ていて改めて感じさせられました。