あるフリーの記者のブログにこんな物があった。http://tanakaryusaku.jp/2011/10/0003011
福島原発で、作業員が死亡した事に対する政府(政務官)の対応を批判している内容である。
その政務官とは園田代議士ではないか。
代議士とは、何回かお会いしお話をさせて頂いているが、個人的な印象は政治家向きではなく学者向きな方だという印象を持っている。
話を戻してブログの内容だが、11日夕、東電本店で行われた東京電力と政府による合同記者会見でこんなやりとりがあったらしい。
東電福島第一原発の事故処理にあたる作業員が短期間に3人死亡していることについて、園田康博政務官に筆者はじめ複数のジャーナリストが「司法解剖、行政解剖しているのか?」と質問したところ、園田政務官は「対応は東電にお任せしている」と答えた。
人が自然死ではない死に方を遂げた場合、警察が司法解剖する。解剖にまでは至らなくても、病死や老衰といった自然な死に方でない場合、警察の検視官が死体を検分に行く。腹上死のようなものであってもだ。
原発作業員の死亡について筆者は園田政務官に「警察が司法解剖したのか、していないのか?」と質問した。
園田氏は「警察は私の担当ではない」と答えた。わざとスットボケたのではない。彼は本当にそう思っているようだ。園田氏は「警察からも聞いていない」そうだ。
明らかに政治家として職務怠慢である。無能と言った方が正確だろう。原発事故をめぐる政府の対応のまずさにより、子供や妊婦を含めて多くの人が被曝したのである。園田政務官にはその自覚すらないようだ。
怒りを禁じ得なかった筆者は、無礼を承知で突っ込んだ。
「何をトボケたこと言ってるんですか。あなたは原子力担当の政務官なんですよ。線量が高い原子力発電所の現場で働いていた作業員の死亡原因を把握するのは、あなたの職務ではありませんか」。
こうまで言われても園田氏は「対応は東電にお任せしている」としか答えなかった。
以上引用
この発言に見られる様に、政府が東電を絶対的監視下に置かない理由は、『対応は東電に任せてある』という一言にあるような気がする。
震災後、東京電力という民間企業の扱い方は、様々な意見が各業界団体などから出てきただろう。
その結果政府の出した結論は、一番都合の良い『飼い殺し』という事だ。
何かが起きたら意見が言え、問題が起きたら東電の判断に委ねる。(自己責任というスタイル)
だから『対応は東電にお任せしている』という返答なのだ。
今回の件も世間が騒ぎ始めれば、賠償金請求書の様に何らかの指摘・指導をするのだろう。
政府としたら絶対的な『悪者』の存在は不可欠である。
それにしても東京電力という会社はお粗末である。民間の大手企業とは思えない有様である。
偉大な創業者の元、成長してきた大手企業であればもっと機敏な対応もするのだろう。
しかし東京電力の様に何も苦労する事もなく利益が確保され、競争社会とも疎遠な会社がこんな大惨事の後始末を迅速に出来るはずはない。
ただ政府関係者もここまで酷いとは思っていなかったのだろう。しかし乗っかった船から下りる訳にはいかない。
本当に東京電力にも政治家(野田政権)にもがっかりである。
ただ全く報道されてはいないが、被災者の為、国民の為に不眠不休(少し大袈裟かなあ?)で活動されている施国会議員の存在も忘れてはいけない。
国会が閉会している時だからからこそその政治家の本質が見えると僕は感じている。
つい最近まで一国のトップに君臨していた方が『お遍路参り』をしていたり、外遊に出かける国会議員が報道されたり、どうも世間では『国会閉会=国会議員は休憩』というイメージをマスコミが植え込んでいる気がする。
そんな報道に惑わされる事無く、しっかり活動してくれる政治家を見極める目を有権者が持つ事が、より良い社会を作る為の近道なのかも知れない。
少しタイトルから外れてしまったが、園田代議士は決して無能な政治家ではないと思います。