この週末、愛知県日進市で開催された『にっしん夢まつり』
そしてその中で問題となった福島産の花火打ち上げの是非。
報道によると、日進市に約20名程度の福島産花火の打ち上げ反対(放射能拡散のおそれあり)の要望があり、日進市がそれらを考慮し打ち上げ中止を決定した。
一部ではこれを『風評被害』というが、果たしてそうなのだろうか?
少し調べてみると、この祭りの主催者は『日進市商工会・にっしん夢花火実行委員会』であった。
実行委員会名に注目すると『にっしん夢まつり』ではなく『にっしん夢花火』なのだ。
こんな所にも、今回のまつりが夢花火に力を注いでいる事を物語っている。
ならなぜ放射線測定など配慮をしなかったのか?
たしかに世間が放射能汚染に関して敏感に反応し、それが『風評被害』となっているのも事実である。
しかし、実行委員会はそんな事『百も承知』だったのではないだろうか?
僕はこの状況を、実行委員会の責任だと感じている。(日進市は共催の立場)
東北を応援する意味で企画した『夢花火』が、結果的には福島県川俣町の方々に『風評被害』というつらい言葉を投げかけてしまった。
なのに実行委員会の企画に対しては、『風評被害』という言葉が先行し、企画推進力の甘さについて批判を浴びていない。
全国で多くの団体が東北を応援する活動をしている。
報道はされないが、今回の様なケースもあるだろう。しかし主催者側の配慮でいくらでも『風評被害』は回避出来るし、その差は綿密な企画推進力である。
実行委員会はその辺りを大いに反省すべきである。