朝、『報道2001』を視聴していた。
後半から橋下大阪府知事が出演されていた。
最近の知事の主張は『大阪都構想』。
しかし、話題になるのは平松大阪市長とのバトル合戦ばかり。
その内容を詳細に説明する報道番組を僕は見た事がない。
完全に報道がワイドショー化している様な気がする。(そんなに面白いのだろうか?)
知事のツイッターも平松批判ばかり。
この光景は昔見たような・・・ 思い出した!
名古屋市の河村市長と名古屋市会の対立である。(これも現在継続中ですが・・・)
少し話がそれたが、今回、この番組で初めて知事の構想をしっかりと聞いたかも知れない。
感想は、さすが弁護士出身らしい理論的な構想だと思う。
どこかの市長とは雲泥の差である(弁護士か弁護士を断念したかの差?)
正直僕は大阪の将来について興味はない。
しかし、今までの地方政治(二元代表制)の中で、いつの日か首長(行政)と議会が馴れ合いとなり、(本来は相反する立場)しっかりと将来を見据えた政策決定がされずに地方を動かしてきた結果、今日の経済不況も追い風となり、財政破綻に陥る状況を作ってきた。(全てではないが・・・)
この状況はどこの自治体でも該当するのではないだろうか?
今回の知事の様に、大胆な行政改革を唱え、反発が出ると地域政党を結成し、議会を牛耳ってまで実現させようとする。
この行動をどうみるかだ。
以前、知り合いの大阪市議も『大阪維新の会』の脅威を語っていた。
この構想には変えなければならないルールもあるし、今日に至った複雑な経緯もあるそうだ。
しかし議会は『多数決』である。大阪府議会は過半数を持つ第1会派、大阪市、堺市でも過半数は無いものの第1会派であり、この拡大した勢力は注視すべき点だと思う。
僕はこのアクションはよい傾向だと思う。
しかし、そこには有権者の優れた見識があってこそ成立するものであって、偏向的な報道や人気が優先した投票行動は地方自治を混乱させかねない。
最近感じるのは地方議員は『今、議員として必要な役割』を、有権者は『今、議員に求める役割』を真剣に考える時に来ているのだと思います。
『同じ政令指定都市でも全く環境は異なるので、今回の大阪都構想が他市にも該当するとは思えない。』と言う旨の発言は僕は非常に共感が持てた。
と同時にそれに気付かず、何でもかんでも他市との比較を列挙し行政を追求する低俗な議員。
偉そうに『国際化』という言葉を巧みに使い『海外視察』の必要性を強調する研究者や議員達。
自分達の利益になる議員は誰なのか?を見極めれる有権者が増殖しない限り、日本の未来はないだろう。