最近の自然災害は本当に『天災』なのだろうか? | turfplan.netのブログ

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先週も奈良・和歌山・三重で台風による災害が発生した。少し前も新潟・福島豪雨があったばかり。


昨日のニュースでは2004年に災害現場付近で深層崩壊が発生しているらしい。国土交通省が映像として残している。


それなのになぜ今回災害が発生したか?


小泉内閣以降、政府は行財政改革のもと大幅な公共事業の削減を実施してきた。


各自治体も同様で、年々税収の減少に伴い、予算組みの中でどうしても現実に市民が関わるものは削減・廃止をする事は困難である。


一方ハザートマップ作成等の防災関連は、基準値(降水量など)が変わらなければ、経年していても問題が無い。


僕も近年地方自治に関わっていたが、上記事業が優先的に削減の方向に置かれるのは自然であった。


今流行の『事業仕分け』でスーパー堤防が廃止になった(結果8月に事業縮小・継続)事からもいかに優先順位が低いかが理解できる。


こんな背景を見てしまうと私見ではあるが『人災』とどうしても見てしまう。


たしかに根拠が不明確な分野(自然)ではあるが、基準値が変化すれば影響範囲も変わってしまう。


影響範囲が変われば、予防処置方法も変化する。


子供の医療費無料化費用と、、いつ起きるか判らない災害の為に費やす費用と、どちらが優先なのかは人それぞれだが、東日本大震災に遭われた被災者の方々を見ていれば、どうあるべきが得策なのか判断できると思う。


今回の震災を契機に各行政の防災意識が高まった事は歓迎だが、認識するのが遅かったと感じてしまう。


いずれにせよ都市部における『ゲリラ豪雨』対策は早急な課題だと思う。


報道によると、地元の高校生が被災者宅の片付けに、ボランティアとして多く参加している。


非常に温かい行動だと感じた。