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シンザン記念では、女神レッドディアーナの力を借りて快勝したと信じる私にとって、一回り成長をしたデイヴィス号の勇姿を見ることが出来たというそんなお話。


3月、春の訪れよりも肌寒さを感じる季節の中で、日本では世界中が注目するような大きな出来事が起こった。2011年3月11日(金)東日本大震災である。東北太平洋沿岸から東関東にかけて、大きな揺れと同時に巨大な津波が襲ったあの大災害である。


当時、私も少額ながらも義援金を送り、競馬についても自粛をしようと思っていた記憶がある。しかし、そのような中で、ひとつの大きな快挙が起こった。2011年3月26日(土)ドバイワールドカップでのヴィクトワールピサ号の優勝である。「HOPE」の元、日本の底力を見せつけてくれたあのレース。ゴール後のミルコ・デムーロ騎手の日本人のような振る舞いや、2着になったトランセンド号&藤田騎手も素晴らしかった。


そのような状況の中で、レッドデイヴィス号は重賞2戦目「被災地復興支援競走」毎日杯に出走する。このレースにはトーセンレーヴ号・アストロロジー号・ボレアス号などお出走していた。レースは、何時もように好発を決め先行集団後方に付けるも、レッドデイヴィス号マークなのかいつものようなばらけた展開にはならず、固まってのレース展開となる。


そのような状態のまま最終コーナーを回って来ると、鞍上の濱中騎手は迷うことなく外回りコースと内回りコースの合流地点のラチのない部分で内に切れ込み、一気に抜け出しを図る。そこに、デイヴィス号と並ぶようにレースを進めていたトーセンレーヴ号がデイヴィス号より馬3頭分程外側から先頭を伺い、デイヴィス号に合わせるように馬体を寄せて先頭に立つ。


しかし、馬体を寄せられると気を抜かないデイヴィス号がこれで「FIGHT!」映像では、丁度トーセンレーヴ号を一瞬にして交わして先頭に立つデイヴィス号の勇姿は映っていないが、一気に3馬身程度の差がついたと記憶している。しかし、それによりいつもの「俺って強いやろ!」的な走りが顔を出し、差して来たコティリオン号にゴール前で迫られるも余裕のゴール。


実は、このレース後の濱中騎手のコメントで、鞭嫌いなデイヴィス号の一面を知ることになるのであるが、それを知ってレースを再確認すると、極力鞭を使わず手綱を押す濱中騎手の姿を見ることが出来る。デイヴィス号は自分でレースを作ることが出来、抜け出す脚は勿論のこと併せて抜かせない勝負根性は素晴らしいと思う。そして、レース中のその勇姿の向こうには、いつも微笑む女神の姿が私には見えているのである。


しかし、好事魔多しの如く、この後デイヴィス号に不運が襲うのであるが、これはまた次のお話。


(つづく)