今日は、レッドデイヴィス号の初勝利のお話。デイヴィス号のデビュー戦、未勝利戦が2着という結果を受けて、巷では「2着専門馬」のような話が出ていた。その理由は、デイヴィス号の誕生日に由来する。その誕生日は、「2月22日」で偶然にも「2」が並んでいるのである。しかし、そのことを知る私は後にとんでもない美味しい想いをするのであるが、これは次のお話で。


さて、歯痒い状態を打破する為に、3戦目の予定が出て直ぐに同じ時期にデビューを迎える予定だったレッドディアーナと共に、横断幕を準備した。基本デザインは全く同じで、東サラREDをベースに勝ちを表す「☆」を四隅にあしらい、上部にはその馬を象徴するようなコメントを英語で表わし、下部には東サラと厩舎名を入れ、馬名は黒太文字で英字表記している。馬名の黒太文字を「黒星に繋がる」と思われるかもしれないが、実際は「重賞勝ち馬」を意識したものなのである。


そして、その横断幕を京都競馬場に掲げたのは、忘れもしない2010年11月7日で私にとっては別の記念日でもある日であった。当日は、開門から並んで横断幕を掲げ、ディヴィス号のレースまでワクワクドキドキしながら時間をつぶし、いよいよデイヴィス号がパドックに姿を現した時にはカメラを持つその手が震えた記憶がある。


パドックのデイヴィス号は、公式HPでの報告よろしく「カメラ目線で挨拶してくれる余裕」で、外外を周回し非常に状態が良さそうであった。川田騎手が跨ってからもチャカつくことなく気合乗り十分といった様子。そして、本馬場入場から返し馬もスムーズに行き、ゲートインを迎えるのだった。


そして、レーススタート。好発を決めいつものポジションをキープし、直線で抜け出す時の脚は素晴らしい半面、先頭に立つとソラを使って「俺って強いやろっ!」と言わんばかりの佇まい。そして、見事に優勝をしてくれた時には、「やはり私の現地応援を待ってくれていたのだ」と勝手な想いを胸に、一口馬主初勝利を手に入れたのである。


その後、千両賞に向かい同じように好発を決めるも何故か中断にポジションを下げ、直線では前が詰まり初の大敗を喫し、川田騎手は以後のレースでは乗り替わりとなる。その後、確勝で臨んだ自己条件戦では、3コーナ手前で落馬した馬が内回りコースをそのまま走り、外回りコースを先頭で回って来たデイヴィス号の前に出現し、それに驚いたデイヴィス号が外に大きく膨らみ、これも因縁かのように川田騎手騎乗のサトノオーの進路を邪魔する結果となり、1位入線も10着降着となってしまった。


完全に流れをなくしたデイヴィス号であったが、この後出会う濱中騎手とのコンビで大躍進をすることになり、私自身も冒頭で触れたオカルトのような「おいしい想い」にもありつくのであるが、それはまた次のお話。


(つづく)


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