【第9話】「ミンダナオ島に旧日本兵が生存」 | 『帰ってきた』 コロ助の徒然日記 リローデッドZ パート2

【第9話】「ミンダナオ島に旧日本兵が生存」

そう聞いて、フィリピンルバング島で発見された小野田さんや、グアム島で発見された横井さんを思い出した人も多いでしょう。

私はそれを聞いた瞬間は、
「ミンダナオ島のジャングルの中で、『まだ帰還命令が出ていない!』と言いながら、敵と戦い続けるボロボロの軍服を着た日本兵」の姿を思い浮かべましたが、私だけではないのではないでしょうか。

現在は普通に暮しているようです。今後、本人の身元確認を行った後、日本に帰る意志があれば帰国するようですが、「普通に暮している」のであれば、何度でも日本に帰る機会はあったはずです。
ひょっとしたら「触れて欲しくなかった」と思っている可能性も否定できません。

今回は小野田少尉について多少調べてみると、終戦の1945年から帰国した1974年までの間、
「全く何もしないで時間を過ごしていた」「誰も存在を知らなかった」のではなく、
①1954年と1972年に地元の軍隊と戦闘している
②朝日新聞の記者が終戦を伝えて、帰ろうと説得している
という記録が出てきました。
最終的に冒険家の鈴木さんという方が一晩語り明かして帰るように説得したわけです。
しかし、小野田さんの返事は「上官の命令がないとここを離れるわけにはいかない」だったそうで。
当時の上官である谷口元少佐をルバング島に連れていて、命令の解除を行った為に日本に帰る事に
なりました。私がジャングルの中に野良犬として放置されたら、2日でアウトだと思います。

帰国後、天皇陛下との会談も断ったそうで、どうやら誇り高い人の様ですね。私が生まれたぐらいの話ですから、リアルタイムではニュースを見た事がありませんでした。
あ、いや、生まれたのは2年前ですが。私は自分の頭の中でなんとなく「誰も知らないまま戦後30年
みたいに思っていました。

それに引き換え、対する同じフィリピン駐留米軍のマッカーサーは「I shall return」で部下を捨てて逃げちゃったわけですね。
改めて日本人とアメリカ人の違いという物を考えさせられました。

いや、アメリカ人代表マッカーサー、日本人代表小野田少尉ってわけじゃないですが。

でも、現在の日本人は、マッカーサーか、小野田少尉かって言われたら、きっとマッカーサーの方が多いですよね。私は日本人ではなく、ドイツイヌですが、何だか嘆かわしい事です。

今後、ミンダナオ島旧日本兵の方が、世論に流されること無く、ご自分の好きな様に余生を送られる事を期待しております。