仮面(頭部放射線治療)
今の少年、少女は知っているだろうか。岩窟王の物語を、無実の罪を着せられ、顔・頭部に仮面をはめられて、数十年も牢屋に閉じ込められてしまう話だ。だが、この話の説明をしようというのではない。結局、4月4日(火)に放射線科の診断があり、とりあえず、農に転移した癌を抑えるために頭部の放射線治療を行うことになった。頭部は小さく、縦横に動くので、プラスチックの仮面のようなものを作って固定し、放射線を照射しようというわけである。
岩窟王の仮面でわからなければ、数年前、全日本サッカーチームにいた宮本選手がつけていた黒い仮面を思い浮かべればよい。放射線科の医師の診断を受けたあとで、その仮面を作っていたのだった。それに要した時間が1時間である。明日から2週間の予定で頭部の放射線照射が始まる。終わった段階で頭部の毛髪が全部抜けるという。他にも点滴を要する副作用が出ることもあるらしい。抜けた毛髪は5,6ヶ月すると生えてくるといっていた。
明日から治療が始まるわけだが深刻な副作用が起きないで欲しいと願うのは他の患者と同じであろう。しかし、癌というのは厄介な病気だなあとつくづく思う。なかなかの何敵ではある。女性が頭部の毛髪が全部抜けることは深刻な問題だと思うが、私の場合はそうでもない。坊主にしたことはないが、既に、床屋に行き坊主頭のようにしてきた。シャンプーが少なくて済む利点もある。