抗がん剤治療第二段階
今日は朝から治療も検査もない日だった。それでも病院にいるのは、職場から見舞い客が5名ほど来るためである。職場からの見舞い客はこれで3回目なのだが、みんな忙しい時間を割いて着てくれるのだから感謝をしなければいけない。見舞い客にはこれまでの治療の経緯と今後の治療の方針、期間について話しておこうと思う。
月曜日から、TS1の治療が始まることになった。宙ぶらりんになっていたCTの検査はその後適当にあいている時間を見計らって行うらしい。問題はTS1だ。これまで胃がん。結腸・直腸がん、頭頸部がん、非小細胞がん、手術ができない又は再発性乳がんの治療に使われているとのことだが、肺がんに使われた実績が少ないのだ。医師からはそれらしい説明はあることはあったが、肺がんにどのように聞くのかその判定はどのようにするのかなど、疑問点は多い。
そういう新しい治療を受け入れたのは、従来の抗がん剤治療を続けると白血球の減少の副作用がきつくなって、その治療を続けられなくなるから、という医師の意見があったためである。TS1が有効に作用することを祈るのみである。そういえば、入院してから、神に祈ることが多くなった。自分の努力で何もできないことが多いからだ。世の中には自分の努力、実力だけでできないことは山ほどもある。そういうことも強く感ずるのだ。
今、自分がしている努力というのは、食事と酒である。食事というのは、少なくとも病院に入院している限りだされた食事は全部食べるということである。これは結構辛い時もある。好きなものでないものが大量に出された時などだ。10月に入院して以来これはずっと続けている。酒については、病院の中ではもちろん、家にいるときでも1滴も呑まないことを守っている。医師が言うのには、抗がん剤の治療は肝臓を使うのでアルコールで肝臓に余計な負担をかけたくないということで、なるほどと思い、禁酒を続けている。まあ、これも奏功すると良いなと思う。