久しぶりに気が向いたので、

ブログを書いてみる。


うちの娘は今年の4月に小学生になり、自動的に私は小学生の母になった。

もう毎日幼稚園に送り迎えをしなくて良くなり、解放感に包まれている。

園生活を思うと、ほんとに何より毎日14時過ぎのお迎えの時間が苦痛だった…。


根暗な私は、なるべく知り合いのママに会わないルートを通って迎えに行ったり、ルートはそのままで時間を微妙にずらしたりもして行っていた…。

誰かと何があったわけでない。

ほんとに何にも無い。

希薄な関係。

ただただ私は何歳になっても、我ながら恐ろしいほど恥ずかしがりの怖がりの面倒くさがりで。

自ら一人になる道を選んでしまう。

昔から。


知り合いのママに会ったときに、明るい声と親しげな笑顔で「お疲れ〜っ」と、手を振りながら言う行為は、自分に無理をしてやっている。

いや、お互いその挨拶だけ、の付き合いの相手なら全然良いのだが、下の名前にちゃん付けで呼び合う割には腹六分目、みたいな仲のママ友に会うのが一番恥ずかしくて面倒くさい。

とはいえ、会えばすぐに、待ってましたとばかりに談笑する。

私の性根は恐らくバレているんだろうけど…。


あとは、迎えに行くたびに、うちの娘の不人気っぷりっを見せつけられるのも、胃のあたりをえぐられるような苦痛だった。


娘の方はとても好意を持っている女の子達が、ことごとく我が娘のことだけは悪気なく無視して、目の前を数人で手をつないでキャッキャ言いながら近くの公園に走っていくのを何度見たことか。

うちの子も混ぜてやっておくれよ…と思うけど、幸か不幸か彼女らには何の悪気も無く、とにかく我が子が好かれていないだけ!という、どうしようもない現実。

公園の隅には彼女達の母親達が輪になって談笑をしているのも見えた。

見たくないのに、視界に入ってしまう。

恐らく私はあの輪に入りたいんだろう。

ああいう輪で愛される女になりたかったな。

そんな楽しげな光景を横目に、我が子は黙って私の自転車の後ろに、よっこらと乗り込み、親子二人は静かに真っすぐ家に帰る。

そんな日々。

私は毎日12時ころ、独りで昼ご飯を食べながら、今日は誰か遊び相手を見つけられたかなとか、そろそろまたお迎えかぁ…などと思い、憂鬱になっていた。

食欲がなくなり、腹が痛くなる日もかなりあった。


とはいえ、さっさと帰ってこれるんだし、これはこれで気楽でいいや、と気持ちを切り替えられた頃、娘にも大変仲の良いお友達が一人出来た。

わーん良かったー良かったよー!と思っていたが、そのお友達のお家には産まれたての妹がいて、お迎えに来られるのは大抵フリーランスのパパ…。

いつの日からかお迎えに行くと、娘とそのお友達が手をつなぎ、隣でそのパパさんが苦笑いをしながら私が来るのを待っているようになった。

「少し遊んで帰りたいー」と二人で口を揃えて言うので、無下にもできず、少しだけならと私はそのパパさんと近くの広場に移動して、見守ることになる…。

そのパパさんは、身なりも言葉遣いもきちんとした大変穏やかなイケメンパパであった。が、向こうもおそらく根は寡黙な人見知りで、だけど良い人だから、私に気を遣って一生懸命話題を探してくれているのが丸分かりだった。

申し訳ない。

こんなくたびれた中年女に気を遣わせてはならぬ、と私も頑張って笑顔で応じ、間が開かないように話題を探すけど、遠慮のカタマリの人見知り二人で、ですます口調で当たり障りのない会話を毎日するのは限界があり…、もうほんとに苦痛だった…。

無難な話題はすぐ底をつき、あとは個人のプロフィールに踏み込む内容しか残っていない。まだママ相手ならともかく、ヨソの旦那相手にそんな話題、気がひけるわ。

私も言いたくないし。

だからダメなのか。

でも、あぁ、話すことが…ない。

どうしよう。

また天気の話…?

つまんない話題だわ。

相手が真面目な良い人だけに気を遣う。


子供達は子供達で、何時までね(大体30分後)、と先に言っておいたはずなのに、その時間が来て声をかけても全く応じる様子がない。

毎日毎日、今生の別れのように名残を惜しむ二人。

娘にもこんな仲良しが見つかったのかぁと初めのうちは本当に嬉しかったけど、あまりの切り上げの悪さにいい加減ウーンザリ…。

でもあちらの素敵パパさんは、声を荒らげることもなく、ただただ優しく穏やかに「かえるよー。自転車にのってよー」と何度も何度も何度も何度も、何っ度も繰り返していらっしゃる。

ここで私が本気の怒声を出してはドン引きされて、あんな家の子と付き合うなってなっちゃうかもと、私も真似をして穏やかに「かえるよーん」と繰り返す。

ふ。

こんなんでうちの子が言うことを聞くわけもなく。

帰るよって言ってんのに、何故かさっきより遠ーくに移動して遊んでいる女児二人をもう死んだ目で見つめながら、ただただ時間が過ぎて行く。

もう嫌で嫌で、遠くにいる子らのところまで、また「かえるよーん」を言いに行くのが面倒で面倒で。

娘を叱りつけて、さっさと自転車の後ろに乗せて早く家に帰りたくて仕方がなかった。

今でも書きながら、二度とごめんだと思うあの時間。


はい。

私に子育ては向いてない。

いや、人間として生きることが向いてない。

何も得意なことがない。

性格が暗すぎる。

ストレス耐性が無さすぎる。

希死念慮がむくむく。

そんな日々。


更年期だから?

いや、多分関係ない。

私は自分のことが大嫌い。

これが全ての元凶。


何はともあれ、卒園した。

幼稚園が終わった。

あそこには二度と行かなくていい。

嬉しい。

卒園おめでとう。

長かった。

頑張った。

こんな程度で?

そうね。

でも、私は私なりに頑張ったのよ。


そのお友達とは残念ながら違う小学校になり、入園前からのお付き合いで母子で一時期は何度も遊んだお友達とも違う小学校になった。


そして娘のことを全然相手にしてくれない子達とは沢山同じ小学校になった…。



小学生になってからや、私の更年期障害の話もまたぼちぼち書いていこうかな。

作文していると一人の世界に入れて良い。