この街には日本企業の合弁(共同出資)会社グループがあり、
それぞれ、ABG,ABP,ABGL,ABGE,AAB,(仮名)がある。
これらの会社は安慶でもっとも大きな優良会社の一つである。
K木さんはこのグループの立ち上げ時から
安慶で奮闘してきた人の一人である。
このK木さんと二年前に安慶で会っていたので、
「中国で生活がしたいので仕事を紹介してください」
と日本から国際電話で頼み込んだのだ。
中国人まみれで、仕事をすればすぐ中国語ができるようになるだろう。
そうすれば中国中を自由に旅ができる、そう思った。
あと、もちろん、生活費のため。
K木さんはその中のABPでオレを働かせてくれるようだ。
ホテルにチェックインしてから早速、K木さんと共にABPに向かう。
社長室のドアをノックすると 「どうぞ~」
ん?っと思ってドアを押すとそこには・・・・・
メガネをかけたガマガエルがいた。
K木さん「S水さん、どうか一つ宜しく頼むよ。」
S水さん「K木さんの頼みとあっちゃあしょうがない、引き受けますよ」
K木さん「ほらほら、何してんだ社長に挨拶しないか」
オレ「よ、宜しくお願いします!」
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そのあと、ABP幹部(全て中国人)を集めた物々しい会議が開かれた。
中国語も、パソコンも、機械操作も、
な~~んにも出来ないオレに何をやらせるかについてだ。
果たして、オレは飯の種にありつくことができるのか・・・・・・・?!