クラーク・ボラン楽団に在籍したマルチ管楽器奏者サヒブ・シハブ。レア音源とやら言われていた71年作"Sentiments"も、何年か前にCD化されましたね。ご存知、このCDには、68年作"And The Danish Radio Jazz Group"殆どの曲がボートラとして追加されている2イン1なので、お得感もあり、音質もいいという事で、この辺がCD購入のメリットと言えるんでしょうね。


中盤まではワンホーン/クインテット編成で、面子はドリューにニールス・へニング・オルステッド・ペデルセン、共にデンマークのジャズシーンを支えたふたりに加え、意外にもドラムがジミー・ホップスなのだ。私のこのアルバムの目的は、実はシハブでは無くジミー・ホップスとケニー・ドリュー。
ボナーやファラオらと共演したドラマーJimmy Hopps。ホップスはシハブにとって新鮮な存在であったそうで、更に、このアルバム制作(演奏)の方向性に関しても、ホップスはシハブにインスパイアを与えた、という事です。
曲の殆どはオリジナル。モダン・ジャズに北アフリカや中東的スパイスを利かせつつも、過剰なオリエンタルテイストや重さは特に感じられず、全体にスタイリッシュで洗練が勝った感じ。
祖国アメリカを離れヨーロッパへ移住して活動したシハブとドリュー。シハブは早くにイスラムに改宗・改名した事も知られているけど、コペンハーゲンで録音されたこのアルバムで、シハブは「ソウルフルな表現」を、同じくアフロアメリカンであるジミー・ホップス(&ケニー・ドリュー)に求めたのだろうか。
CD中盤以降のトラックのリズム陣は、ベースはペデルセンのままで、ドラムがアレックス・リール。ピアノはベント・アクセン、のデンマーク勢。軽く流してしまうところを、ちょっとだけ意識して、聴き比べてみるといい。

"My greatest wish is that you will have many moments of pleasure listening this album, as we, the musicians, enjoyed making it."(S.Shihab)


なかなか出て来ない貴重なJoe Bonnerの動画です。自分用にとっておこうと思いつつ、今なかなか話題に上る事も多くはないボナーを検索して来られた方々と共有できるようリンク先を貼っておきますね。"Jimmy Hopps (aka- Jimmi EsSpirit)/ Joe Bonner documentary film"ではすっかりアジワイ深くなられたホップスとボナーの"Gigilo"(Morgan)"を、"Joseph Bonner Trailer"では"Welcome"(Coltrane)を、短いですが聴く事が出来ます♪

テレビJimmy Hopps (aka- Jimmi EsSpirit)/ Joe Bonner documentary film
テレビJoseph Bonner Trailer

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邦題は「幻想組曲」。Stanley Cowell(p)Stanley Clarke(b)Jimmy Hopps(ds)トリオ編成で、1972年NY録音ECMからのリリースです。この頃は、有名盤で"On The Corner"や"Sahara","Return To Forever"等がリリースされていたと思います。同年に本作ベーシストS・Clarkeもあのアンフォゲッタブルな宇宙ジャケの初リーダー作、"Children of Forever"を発表していました。

Stanley Clarkeは所謂フュージョンのイメージが強いけど、アコースティック・ベースの弦をイケイケガンガンに弾いている時がいい。現在もSMV Projectとして活動しているらしいが、なぜか過去にはRolling StonesのKeith Richards,Ron Woodらと"The New Barbarians"を結成したりもしていました。

リーダーの後ろではなく真横で、と言う感じにメロディアスにBassを奏で、自在に弦を操る姿が目に浮かぶようです。知性派と言われる端正なカウエルと野性味あるS.クラーク、前出のボナー、ヒックスとクリント・ヒューストンの組み合わせもまた似たような意味で互いの持ち味が生かされるのかなと思いました。

「01.Maimoun」「02.Ibn Mukhtan Mustapha」「03.Cal Massei」。アクセント的にファンクな「04.Miss Viki」を挟み、ラスト「Astral Spiritual」へと40分間のディープ・トリップ。ちなみに全曲スタンリー・カウエルのオリジナルです。
1992
John Hicks(p)Ron Carter(b)Al Grey(tb)Joshua Redman(ts)Clark Terry(tp)Greg Gisbert(tp)Grady Tate(dr)Bob Thiele (Producer)


「本作はタイトルの"Friends Old And New"が意味するように、世代を超えた共演者が一同に集まって演奏した快心作である」(中ジャケより要約)という事。

録音当時は50歳だったそう。確かに年齢的にはベテランと言っても差し支えないはず。が、ホント、何故なのか老成を感じさせない!でも、ヒックスは永遠に年齢不詳のピアノがいいな~なんて。
しょっぱなから、おっ、ご機嫌?(死語)「Hicks Tone」。全体の印象としてはガッツリには少々物足りないけれど、奇をてらわず素直でリラックスした雰囲気は、軽く聴きたい時には最適かもね。

そんななか、アップ・テンポにスリリングなプレイを聴かせるのは「バップ・スコッチ」。ミュージカル・コーディネイターGlenn Osserと本作のプロデューサーでもあるBob Thieleの共作。ヒックスはリリカルでも内省的とは違うのだ。
それと、エリントン作「It Don't Mean a Thing」。これは中ジャケを読んで初めて知ったんだけれど、元エリントン楽団のソロイストだったというクラーク・テリー、両手にオープン・ホーンとミュート・ホーンを持って交互にそれを吹き、2人のプレイヤーが掛け合いをしているように見せているらしい。クレジットされているtpはGreg GisbertとClark Terryの2名だけれど、この曲では一人二役、ハヤワザで吹いているとの事で、こればっかりはレコードではなかなか分かりません。生演奏で目で確かめたいもんですな~。
1975/Whynot/LP
Credits:Joe Bonner(p)Clint Houston(b)Billy Hart(dr)
Tracks:
1.Triangle
2.The Wind and the Rain
3.Mr.P.C.
4.Vega
5.Miss Greta
6.Invitation

以前の自分の記事を読み返してみたところ「70年代のボナーには無い疾走感」云々うだうだうだうだと書いていましたが訂正。この75年録音の"トライアングル"は熱い。ここのボナーのピアノは完全に「外」へと向けられ、ガンガンに疾走する。誰の影響を受けたピアノなのか、他作品で良く分からなくてもコレを聴けば充分納得の筈です。ガンガンと言っても過剰に俺が俺が(笑)では無いのがボナーの味で、b・drソロのスペースも充分に設けられていて満足です。6曲中10分超の長尺が4曲もあるのですが私には全く苦になりません。って演奏するほうは大変なパワーを要するのでしょうね、、、。この時代の録音によく出てくる、ビリー・ハートとクリント・ヒューストンのコンビの存在感は凄い。存在感あるリズム隊最高。張り詰めたテンション。煽り煽られ鍵盤のボナーも力強いタッチで応える。ん~。ビリー・ハート格好イイ~(今聴いてる)。矢張りドラムの存在は大きいと再・再確認した次第です。