闇にいる 人に光は まぶしくて
憧れに似た 気持ちを抱く
- 匿名者のためのスピカ/島本理生
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著者初の恋愛サスペンスらしいですが。
家庭に特に問題はないけれど、社会人時代にとある体験
をしてしまったことから、退職して法科大学院の入学した
笠井。
どこか影のある七澤らと大学生活を送る。
そんな中、館林景織子という高校時代に恋人に監禁された
経験を持つ女性が彼と付き合うことになるが―
どの登場人物も、存在感が薄い。
笠井が主人公なんだろうけれども、どの人も背景を
書きこもうとして失敗して、薄まってしまった、みたいな。
私が苦手な、DVとか毒親に育てられた子供たちがメイン
の話なのもあるけれど、いつもある「心にくる言葉」が今回
はなくて。
題名のスピカについても、そこまで掘り下げられていません。
共依存とか、医療ネグレクトとか。
笠井の家庭に問題がなく、存在だけで眩しかったから
闇にいる七澤と景織子は近寄ってきたのか。
七澤だけが少しその後を知りたくなるような存在でした。
★★☆