今日はバレンタインデーですねぇ。
私は手作り・・・はしません!
買う派ですね★
今年はトリュフを夫が希望したので、ベルギーチョコ専門店
で買ったものと、デパートで買ったものの2つを贈ることに
しております。
なんで2つかというと。
2人で食べるから1つじゃ少ないし、私が食べたかったから(^∇^)
10個バラバラで選んだものと、セットになっているもの。
デパートで買ったものは、トリュフの専門店のものだそうで
どちらが美味しいか楽しみです。
しかし、デパートのバレンタイン特設会場はすごいですね!
初めて阪急に行ったのですが、決死の思いでした(^∇^)
まぁそんなこんなで、帰宅したら渡して、一緒に食べたいと
思います。
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語り手を 共通人物に するだけで
怖さが減って 読みやすくなる
- ピカルディの薔薇 (ちくま文庫)/津原 泰水
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「蘆屋家の崩壊」に次ぐシリーズ第2弾ですが、特に前のを
読んでなくても大丈夫です。
小説家の猿渡と、「伯爵」がメインキャラクター。
7編から成る短編集で、今回は伯爵が登場しない編もあります。
この作家のホラーものは、「綺譚集」などはとっても怖くて
(グロくて)読みにくいものもありますが、この猿渡くんシリーズは
読みやすい。
内容は、グロイものもあるのですけれど、主人公が決まる
となぜか安心するのかもしれません。
猿渡が淡々としていることも、関係あるのかも。
グロさでいえば表題作の「ピカルディの薔薇」が一番かと
思いますが、青色の薔薇によって耽美なイメージも。
凄惨な場面なのに美しささえ漂うのは、津原作品の文章の
美しさからくるものなのでしょうか。
好きなのは、伯爵が出てくる「籠中花」と「フルーツ白玉」。
伯爵以外の人物もこの2編に共通して出てくるのですが、この
人物がよいキャラクターで。
その人物が食べ物を食べ、それについて語ることは、性的な
メタファーも含むと伯爵は語ります。
確かに、食べ物と性は関係性ありますよね。
タイムスリップした感のある「新京異聞」では、この前読んだ
柳広司の「ラスト・ワルツ」にも出てきていた満鉄の「あじあ号」
が出てきます。
こういう巡り合わせが面白い。
酒飲みで、自分がなくて、伯爵との関係性もよくわからない
猿渡が好きです。
でも、次の「猫ノ目時計」でシリーズ完結のようなので、寂しいです。
美しい、そして恐ろしい、残酷で倦怠感のある物語でした。
★★★☆