今日はバレンタインデーですねぇ。



私は手作り・・・はしません!

買う派ですね★



今年はトリュフを夫が希望したので、ベルギーチョコ専門店

で買ったものと、デパートで買ったものの2つを贈ることに

しております。



なんで2つかというと。




2人で食べるから1つじゃ少ないし、私が食べたかったから(^∇^)



10個バラバラで選んだものと、セットになっているもの。

デパートで買ったものは、トリュフの専門店のものだそうで

どちらが美味しいか楽しみです。



しかし、デパートのバレンタイン特設会場はすごいですね!

初めて阪急に行ったのですが、決死の思いでした(^∇^)



まぁそんなこんなで、帰宅したら渡して、一緒に食べたいと

思います。





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



語り手を 共通人物に するだけで

怖さが減って 読みやすくなる




ピカルディの薔薇 (ちくま文庫)/津原 泰水
¥648
Amazon.co.jp



「蘆屋家の崩壊」に次ぐシリーズ第2弾ですが、特に前のを

読んでなくても大丈夫です。

小説家の猿渡と、「伯爵」がメインキャラクター。

7編から成る短編集で、今回は伯爵が登場しない編もあります。





この作家のホラーものは、「綺譚集」などはとっても怖くて

(グロくて)読みにくいものもありますが、この猿渡くんシリーズは

読みやすい。




内容は、グロイものもあるのですけれど、主人公が決まる

となぜか安心するのかもしれません。



猿渡が淡々としていることも、関係あるのかも。




グロさでいえば表題作の「ピカルディの薔薇」が一番かと

思いますが、青色の薔薇によって耽美なイメージも。

凄惨な場面なのに美しささえ漂うのは、津原作品の文章の

美しさからくるものなのでしょうか。



好きなのは、伯爵が出てくる「籠中花」と「フルーツ白玉」。

伯爵以外の人物もこの2編に共通して出てくるのですが、この

人物がよいキャラクターで。

その人物が食べ物を食べ、それについて語ることは、性的な

メタファーも含むと伯爵は語ります。

確かに、食べ物と性は関係性ありますよね。





タイムスリップした感のある「新京異聞」では、この前読んだ

柳広司の「ラスト・ワルツ」にも出てきていた満鉄の「あじあ号」

が出てきます。

こういう巡り合わせが面白い。




酒飲みで、自分がなくて、伯爵との関係性もよくわからない

猿渡が好きです。



でも、次の「猫ノ目時計」でシリーズ完結のようなので、寂しいです。



美しい、そして恐ろしい、残酷で倦怠感のある物語でした。





★★★☆