それぞれに 沁みる話が あるのでは?

7編から成る 大人の絵本




猫のマルモ/大宮 エリー
¥1,620
Amazon.co.jp


(帯より)

7編すべて、主人公は動物と植物。

でもそこには人間の心の真実がある-


「猫のマルモ」 仕事における才能の意味を

「青ガニのサワッチ」 コンプレックスとの向き合い方を

「はみだしトン子」 自分らしく生きるということ

「フクロウのフォーフォー」 心で感じることの大切さ

「杉の木トロール」 夢をあきらめないことへのきらめき

「陶芸家のチーちゃん」 信じることの強さ

「ツバメのくるり」 愛することの尊さ






エッセイを読むことはありましたが、小説は初めてだなー

と思い借りてみました。



ご自分であとがきにも書いていますが、大人の絵本に

なっています。




大人が今生きていて、きつく思っていること。


悩んでいること。


そういうことに対して、応援しています。




どの話も目新しいものではないのに、なぜか懐かしくて

優しい。



どの話が沁みるのかは、今の自分が置かれている状況に

よるのではないでしょうか。




私は泣いたりはしませんでしたが、ぐっとくる人もいると

思われます。



私が泣かなかったのは・・・きっと、今一生懸命に何かに

打ち込んでないからかな。

そういうぬるい状況だから。



ありがたいことなんですけどね。





私が同意できたのは、「青ガニのサワッチ」と「杉の木

トロール」でした。

サワッチはコンプレックスだらけ。

青ガニとしてはみだしものなのです。

コンプレックスって、見方を変えると違うんだな!!

と思わされました。




「杉の木トロール」では、イメージすることが大切だと

教えてもらいました。

思ってないと、動けない。当たり前だけれど、気づくことが

大事。




「ツバメのくるり」は、あとがきを読むとぐっときます。




エリーさんが書いているように、なにかのスタートにしたい

と思う本でした。




★★★