映画狂時代 (新潮文庫)/著者不明
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あまりまとまった小説は読めてませんが、ちょこちょこと

読むのにこれ読んでました。

ここのところ読書に関係ない記事ばっかだったもんで

「読んでますよ!」ってことで(^∇^)


檀ふみさんが、映画について書かれたエッセイや短編を

編したものです。

谷崎潤一郎、小津安二郎、江戸川乱歩、太宰治らそうそう

たる面子。

「活動写真」時代の方も多いです。内田百閒の文章は

相変わらず飄々としていて笑えますね( ´艸`)


その中で私の心に残ったのは、

恩田陸の「ある映画の記憶」

でした。


「図書室の海」に収録されているので、読んだ方も多い

のではないでしょうか。

私もこれですでに読んでました。


それでもやはり印象深いのです。

「青幻記」という映画についての記憶と、それにまつわる

事件についての話なのですが。


この「青幻記」という映画についての描写が印象的でした。

潮が満ちてくる岩場、そこに残された母と息子。

母は病弱であるため、とても走ることができない。なんとかして

息子だけは助けたい。

潮が満ちてくる中、母親は息子を説き伏せます。

後ろは振り向かず、前だけを見てまっすぐに―

言葉に息子は従うのですが、陸について後ろを振り向くと

そこに母の姿はなく、海があるだけだった―


なんか残るんですよねぇ。


これを読んで思い出したので、この映画の原作(一色次郎の

同名小説)を読んでみようと思いました。



★★