海と月の迷路/大沢在昌
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帰省もしないし、夫は年中無休状態のお店勤務なので

年末年始も通常営業中の我が家。

当然、読書も普通にやっている落ちこぼれ主婦の私です、

みなさまこんにちは(^∇^)



さて、私は軍艦島に興味があります。

広島時代には友達とツアーに行く計画も立てちょりました!

残念ながら私の転勤とともに、計画延期中ですがまだ

行く気はまんまん。

歴史的にも、形状的にも人をひきつけますよね~


なので、軍艦島が絡んでいる本には弱い。

ってことでこれも借りてみました。


警察学校の校長を務めていた荒巻は、その退任式の席で

以前に赴任していたH島(軍艦島のこと)での出来事を残る

後輩たちに語り始めた。

その話とは、荒巻が24歳のころに赴任したH島での殺人事件

に絡む話だった。

島全体がM菱の炭鉱であるという特異な島であり、軍艦ほどの

大きさしかないのに5000人もの人が暮らしている。

その閉鎖的な島で起きた殺人事件で、大勢に逆らって捜査を

することの難しさ、・無謀さを荒巻は知っていく―



表紙と後表紙は同じ写真だが、軍艦島の写真だ。

これを見れば、どれだけ異常な島かわかる。

炭鉱は昭和49年に閉山し、それ以降人は不在だがこの写真

では運動場で子供が遊び、高層のアパートには洗濯物が翻る。

間違いなく狭いこの人口島が生活の場だったのだ。


この島の説明で最初のほうはページがさかれているが、この写真を

見ればイメージがわくと思う。

私はわくわくしながら描写を読んだ。

戦前からあるアパートや新しいアパート、迷路のようなつくり、台風の

時の様子、祭り・花火の様子。

病院、役場、プール、商店などなど、5000人がここで暮らしていたとは。

香港よりも人口密度が高かったらしい。

こんな人工的な建物は、それは台風に弱いよなぁ・・・


そして鉱員と組夫との対立、息詰まる特殊な関係。

警察ですらM菱の側に立たなければならない。そんな中での荒巻の

若さゆえの行い。

今回の殺人と、8年前の満月におきた事件は関係があるのか。

閉鎖的な島で、荒巻は協力者を得ながら捜査していくのだが・・


組夫頭の小宮山や元警官の長谷川など、良いキャラクターなのに

最後のほうがあいまいになっていたのが残念。

前半の丁寧さと、後半の収束の早さがあわなくてちょっと残念だったが

新聞連載だったようなので、仕方ないか。


スピーディーな展開で面白かった。



★★★