もはや、日本の伝統文化であり、主要産業の一翼を担っている、

忍者。

アメリカンなニンジャはもう超人の世界ですが、これを日本の作家が忍者を描いたら、どうなるか。

それも、司馬遼太郎だったら…。

推測では、
多分、おそらく、歴史上に出てくる様な人物を忍者と設定し、歴史書ではないのかと思われるような時代考証と史料的裏付けをもって、重厚壮大に描きだすに違いない。

そのため、忍術とかチャンバラ系は少なく、寝所に忍び込んだ忍者とお侍さんの歴史認識論を戦わせるのがメインの展開。

そして、歴史叙述のように去っていく。

読み終わった後に、会社の経営者が「人生の教科書」として崇める。

ぬう。
そんなのだろう。

と、勝手な想像をしたところで、今回の本はコレ。

梟の城 (新潮文庫)/司馬 遼太郎

¥860
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推測通り、司馬遼太郎の忍者モノ。ぬう。存在したのか…。

よみだすと、結構読みやすいです。司馬史観とも言われるような歴史への考え方がつらつらと書かれることなく、ノンストップでアクションシーンも満載で書かれている。

その上、読者サービス満載。主人公も二人分は用意されているし、忍者モノでありながら恋愛ものでもある。読みやすい。

あとがきを読むと理由がわかる。

ほぼ、デビュー作で直木賞受賞作。

なるほど。道理で、サービス満点なはずだ。ちなみに「手首」がよく飛びます。

この本、面白いです。サービス満点で歴史説教(?)がないので、司馬遼太郎ビギナーにはお勧めです。