グローバル化と銀 (YAMAKAWA LECTURES)/デニス・O. フリン

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一応、史学科卒業の肩書は持っている、つんもです。

さて、今回読んだのは、上記の本。いわゆるグローバル・ヒストリーという分野の本です。
つまり、一国や一地域の歴史にとどまらず、世界規模で歴史を見てみようという、歴史観ですな。

なるほどです。大昔勉強していたころには、超最先端だったのが一般化しているんですなあ。学問も進歩するもんです。

で、内容。

この本では、どの段階から、世界がグローバル化したかを議論し、その上で、銀の流通を通じてグローバル的な歴史の流れ、経済的な動きがどうであったのかを見ていく本です。

ちなみに私、ヘッポコ史学科学生だった私、専攻は東洋史。明清時代の経済発展はよくわかって無かったですが、この本で西洋からの銀の大量流入もその発展の一因だったことを改めて知り、びっくり。

勉強不足ですな。

ただ、その流入した銀はいわゆる新世界、アメリカなどの、産物だったとのこと。

ぬう。

確かに、それは全く考えが及ばなかった。コロンブスの新大陸発見が中国の経済発展の一因になっているなんて、びっくりです。

著者は講義を通じて、そのあたりをグローバル化の始まりと見ています。他の説もいろいろあるみたいですですけど。

歴史についても、まだまだ、新しい見方ができるのだなあ、と改めて思いました。

あと、日本産の銀、銅も大量に中国に行っているらしい。掘っていたのは江戸初期まで。
そうやって考えると、結構日本って、

ジパング

ですなあ。

なかなか面白い本です。
歴史に興味ある方は、一度読まれてもよいかと思います。ちょっと経済学的な手法が出てきますので、典型的歴史書的には読みにくいです。

結局、この本で問題にしている「グローバル化」についても言葉の定義をどうするか、
が鍵だと思う。