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さて。
さて。
呪いといって思いつくのは。
そう。
中原中也氏の「北の海」かな?
海にいるのは
あれは人魚ではないのです
海にいるのは
あれは、浪ばかり
曇った北海の空の下
浪はところどころ歯をむいて
空を呪っているのです
いつはてるとも知れない呪い……
「在りし日の歌」30番目の歌です。
とても印象的で。
有名な歌。
一体何を呪っているのか?
未来永劫続く永遠の呪いなんて……。
人を呪わば穴二つ
いつか。
全部。
自分に帰ってきます。
不の思いを引き寄せ取り込みながら。
何倍にもなって帰ってきます。
恐ろしいことです。
そもそも。
呪(じゅ)と云うのは。
祝詞(のりと)と同じ語源と云われていて。
宣(の)るに由来するのだそうです。
本来は。
悪意を持って陥れようとするものではなく。
禁厭(まじない)的意味合いが強いものなのだと。
ワタシは思います。
なーんてね。
Many Happy Returns!
君に幸あれ!
お元気で!
そんな呪いなら。
何時だって大歓迎。
だって。
巡り巡って。
たくさんの幸せがやって来る。
のですから。
呪うならHAPPYな呪いを
では。
では。
お後がよろしいようで?