20:00-21:00 PUB ROLLING MAN 3,000円(ドリンク代別途600円)

ネタバレあります!!!
観劇予定の方はご注意下さい!!!


2022/06/12の「モノローグ演劇会ナゴヤ2022」で観た一人芝居を膨らませ、毎回異なるゲストを迎えた、ほぼ?1人芝居。

 

 


【ストーリー】20:00-20:25
卒業式の後、先生はやって来た。片手に袋をぶら下げて・・・
(観客に)卒業や、あーだこーだを話しながらあっちっこっちに設置していた「カメラ」を回収しているのだ。
先生はすこぶる生徒の評判はよく、熱心で親身だと、思われている。
先生は転勤が決まっていた。
だから、その印象を損なってはいけないのだ。
そして、その「趣味」は先生にとっては欠くべからざるモノなのだった。
次の学校でも当然・・・
残るカメラは教室のみ。
先生はゆっくりと教室へと向かっていった。

女子生徒が教室で苦悶の表情で絶望していた・・・
彼女はこの3年間、勉強も運動もカリスマも完璧だった。整理整頓を除いては・・・
卒業するにあたって机の中のモノを持って帰らなければならないのだが・・・
出してみると持って帰っていない教科書やら、ありがちないつのだか分からないパン・・・
これらをカバンに入れて帰らなければならないのだが・・・
カバンをパンパンにするのは不本意だし、そんな姿を見られてはいけない・・・
しかし、それをしなければならない状況に陥り、独りで悶絶しているのだった・・・

ふと隣の机を見ると、秘かに思いを寄せていた青山くんが忘れたであろうリコーダーが端っこをのぞかせていた!

彼女は・・・一瞬逡巡するも、歓喜に包まれると同時に、自身の印象を保つために届け出なければならないという「矛盾」に苦悩!
彼女は・・・あろうことか青山君が口をつけたであろうそのリコーダーに口をつけるという衝動に激しく狩られてしまう!
彼女は・・・しかし彼女は完璧なのだ!そして完璧でなければならないのだ!それは親ゆずりなのだ!
彼女は・・・抗う!その誘惑に!
彼女は・・・惑う!完璧を守らなければならないという絶対のルールに!
彼女は・・・思いがけず手にしてしまった!その禁断のリコーダーを!

その瞬間!先生が入ってきた!彼女は刹那リコーダーを背後に隠した!
何してるの!お互いがお互いに・・・ビビる!
彼女は荷物を持ち帰る為と言い訳をし、先生は見回りだと言いつくろう。
先生は早く整理して帰りなさいと急かすのだが、彼女は見られていると出来ないと拒絶する。
ヘビとカエルなにらみ合いは不毛だと先生は、早くかたずけて帰りなさいと、とりあえず引くことにした。
誰にも知られずに回収する!は絶対なのだ。

彼女は、とりあえず安堵した。
しかし、何故今隠してしまったのか!という後悔の念が鎌首をもたげてくる。
そして、今!がラストチャンスではなかったのか?
しかも、この後届けに行ったとしても追及されてしまうだろうと。
しかし、そんな絶望的な状況であるにもかかわらず彼女は、結局その誘惑にとり憑かれた!
しかし、それをしちゃダメだ!という理性が邪魔をする。
しかし、彼女は結局その誘惑に負けた!
ついに、彼女はそのリコーダーに口を・・・

その瞬間!先生が入ってくる。飛び退く彼女!
対峙する2人のやり取りの間に、思いがけず先生のカバンからカメラが零れ落ちる。
そして、2人の秘密と、本性が暴かれていくのだった・・・


舞台は、教室の机と椅子が2セット。
あっちこっちに小型カメラっぽいのがマジックテープでつけられている。


あみさんの声がかすれ過ぎている(^-^;
演技の熱量がハンパないので、毎回熱演しているのが逆に伝わる(^┰^)
話が進むごとにかすれ具合が酷くなっていくので、最後までもって!
と、思っちゃう感じもありつつ、のぼるさんの怪演と熱演の演技バトルを楽しんだ(^O^)
あみさんの完璧(男子生徒の女生徒に対して抱く理想や憧れと同じイメージ?)と、欲望の狭間でのたうち回る若さに、のぼるさんの豹変と、短編だからこそのリズム、展開の早さ、「君をのせて」 までが心地よく笑い、楽しかった。


【アフタートーク】20:40-21:00
あみさんの声が本日の昼公演で天に召されたらしく、 のぼるさんが小屋入りした時(午後3時くらい)には絶望的な雰囲気に包まれていた、らしい。
それから病院を探しどうにかしようと思ったのだが・・・
カスカス声で上演中、後ろで宮谷さんとのぼるさんが机に突っ伏して(笑ながらダメだこりゃ(^-^;)いたのが見えていたそうな(^┰^)。

のぼるさんは、2022年のこの作品を観て衝撃を受け、翌年モノローグ演劇会に参加することにしたそうな。
それほどインパクトのある作品。その時は当然、完全な一人モノローグ芝居。

あみさんがしゃべれないので、司会?の宮谷さんからのフリ。
のぼるさんの変態エピソード・・・って何かあります?
芝居の稽古中、自分が関わっていない場面で他の役者が喧々諤々している時、のぼるさんは聞いている感じを醸し出しつつ壁を背にすると・・・おもむろにバレないようにお尻を出す(^-^;?!
それによって優越感を感じる、らしい(^┰^)

しかし「エゴサーチ」の稽古中、あみさんは見た!その決定的瞬間を!
迂闊なことに、のぼるさんの後ろに映るモノがあったのだ!
当然なことに、そのことをのぼるさんに言うことなく今に至り、今バラす(^┰^)

のぼるさん曰く、宮谷さんは短編の方がいい!
激しく同意(^O^)!
で、激しくうなずいていたのを見られていたようだ(^-^;

最後に・・・憧れの青山くんという名字は、作演の宮谷さんの小学生時代に好きだった子の名前。
毎日一緒に彼女の家まで帰っていたのだが、小5の時に彼女は引っ越してしまった。
その後、周りの子たちに彼女の事を聞くと誰も彼女のことを知らないという。
彼女の家も、ずっと誰も住んでいないという・・・怖い話(^-^;