13:35-16:35 名古屋市昭和文化小劇場 3,000円
13:35-15:05 第1幕
15:20-16:35 第2幕

ネタバレあります!!!
今後2月までと5月に各文化小劇場で公演がありますので、観劇予定の方はご注意下さい!!!

 

原作:松本清張 作・演出:木村繁
【ストーリー】
見合い結婚をした妻が直後に失踪した夫の行方を捜して北陸行をするというミステリ・・・
何度か映画やドラマになっているので・・・そちらをご覧ください(^-^;。もちろん原作も。
原作を読まずに映画を観たので、クライマックスというか、ある殺人の場面は結構衝撃を受けました( TДT)。


舞台は、上手舞台下にサックス生演奏ブース。
下手舞台下に椅子が2列で15席。前にマイクが2本あり、群読ブース。
舞台上は、上下に天井までの大きな仕切り板。上手は洋間のドア、下手は日本間の引き戸。
黒い波?をイメージしたような不等辺三角形のオブジェが3つづつ。背景にも同じように。
上手隅手前には小さな書斎机と椅子。上には黒電話とテーブルライト。


群読では情景や状況を説明し、ストーリーテラーとして天鎮さんが主人公の手記を読む形で心情を読み語る。
舞台上では移動可能な5つの半透明な衝立を駆使して様々な場面を演出し、転換する。
その間をサックスや群読、効果音、音楽で繋ぎ、物語を舞台上で綴っていく。
朗読を駆使した演劇で、見ごたえはあったし、クライマックスの謎解きの場面も上手く魅せていた。

旅館の仲居の部屋への出入りが結構頻繁でしかも丁寧過ぎて・・・若干間がもたない感。
高級旅館である事の表現は分かるのだが、もう少し簡略化してもよいのでは。
1幕最後の方で、主人公の不安感を表現するダンス?的な演出があるのだが・・・全体からは唐突で少し浮いた印象。
マフラー、コート、靴が脱がされていき、自分の心(別の役者)と対面し、その心が着ていたカッパを着させられる・・・意味合い的にも分かり難い(^-^;。

サックスの音色は、この物語を通した言い知れない不安感を上手く表現し、マッチしていた。

現在の幸福の為に、過去を不問に出来ないと思い込み、許されざる過去だと思い込み・・・
愛する人が自分の元を去ろうとする時、そして殺されようとする時の・・・あの言葉が胸を打つ。
同じ時を同じ苦労を共にした2人の分岐点であるあの断崖の場面は、愛と殺意と哀しみが入り混じった名場面であるだけに、衝撃を受けるのだ。
全ての事柄があの場面に収束するために描かれているのだろうとも思う。
人の心の複雑さ、誰もが自分の幸福を望みつつ、自分の過去の傷を負い目に傷つき、あるいは隠す為に自らを断崖へと追いやって行く。
時代という背景もあるのだろうけれど・・・それは今でも変わらぬ人の業を如実に表していて深い物語。
ただ・・・その名場面だが、ちょっと浪花節的に長い、かも(^-^;。

今回の、お気に入りは、
鵜原禎子、室田佐知子、田沼久子、かな。

しんかさんとご挨拶。