15:00-16:05 PLAYHOUSE NEO 1,000円
ネタバレあります!!!
ご注意下さい!!!
ここの背もたれ有りの座椅子は快適。エアコン故障、トイレの鍵無しだけど・・・
真臼ねずみさんの一人芝居。思ってたよりも(失礼!)、随分面白かった。
しりとりのキーワード単位の短編集かと思いきや、ちょっとトリッキーな構成のお芝居。
作・演出:真臼ねづみ
【ストーリー】
「眼鏡」
書けない作家・・・が悩んでいた。
次回は結末。何も書けてない。締め切りは19時。編集からの催促の電話。
書けてます。推敲中です。と見得をはる。で、締め切りは17時に・・・
隣からは嫌いなカレーの匂い。書けない。TVをつける。画面ではタレントが変なダンスと歌。。。
思いつく。この子面白い。彼を、チェホンマン?にして・・・編集に電話をかける。
書き直したいのでと言い訳をして、締め切り交渉。22・・・20時で!
今までの話・・・靴を隠された。変なあだ名で呼ばれた。虐められた。誰も助けてくれない。
それから・・・
「耳」(ね・・・ねずみ・・・みみ・・・)
とある女優の裏表・・・
ねずみの耳を付けたマウチューがCMでブリッ子全開熱演チュー。OK?ありがとうございマウス!
マネージャーには素っ気ない態度。
とあるプロデューサーがドラマの依頼を持って来る。喜ぶマウチュー。
台本を読む・・・これを、私が?
ラブシーンみたいな事が、、、相手役は誰?・・・チェホンマン?
「妖怪」(み・・・忘れた・・・)
私は、緑・・・が大好きだ。名前も緑。いつも母の作ってくれた緑のスカーフをして学校へ行く。
いつも緑のクレヨンや絵の具が最初に無くなる。
絵の授業で緑を塗ろうとした時、ふざけて男の子に後ろから押されて水や絵の具がこぼれた。
責められる。服が、顔が、緑にまみれ、口から流れた緑が血のように見えたらしい。
それから私は妖怪と呼ばれるようになった。
私は、緑・・・が嫌いになった。家を出ると緑のスカーフをポケットに隠し、母に分らぬように帰る時には元通りに帰ってくる。
そんな時に転校生がやって来た。背の高い大きな高井背くんも一人でいることが多く、屋上への階段で時折パンツを被っている変態との噂もたった。
彼は、何気なく、何かとかばってくれるようになった。
靴を隠されても見つけてきてくれたし、教科書が糊でめくれなくなっていたら、一緒に見せてくれた。
私は嬉しかったが、おりがとうとは言えずにいた。
跳び箱のテストの日、体操服を隠された。見つけたけれど緑に汚されていた。どうしよう・・・休めない。
高井背くんは自分の体操服を置いて行ってしまった。ぶかぶかの体操着を着て体育館に行くと、高井背くんが先生に怒られていた。
彼は、上半身裸だった。体操服を返す時にも、ありがとうは言えなかった・・・
OK?ありがとうございマウス!
休憩です。お疲れ様です・・・あー、もう終わりか。緑ちゃんともお別れか。
最後の別れの場面の稽古をする。マネージャーがチャチャを入れる。じゃあ、やってみて!(-_-)
出て行ったマネージャーに向かって・・・何あいつ、上手い。。。
台本を読み直す。転校が早いんだよな・・・
「パンツ」(い・・・あ、もう全然覚えてない・・・)
編集者からの電話。結末を聞かれる。平凡なラスト。ハッピーエンドを要求する編集者。
もう原稿を持って行く時間。身支度を調える作家。
タンスの奥にボロボロの緑のスカーフを見つけた。ダメだ。これじゃ。ちゃんと書かなきゃ・・・
原稿を破り捨て、書き直しを始める作家・・・携帯の電話が鳴り続けている。
高井背くんが転校する事になったと告げた。私はずっとかばってくれていた高井背くんがいなくなる意味を下校時間まで考えた。
下校時間に下駄箱の前で、高井背くんを呼び止めた。私から呼び止めたのは初めてだった。言葉が出てこない。ありがとうも・・・
帰る?うん。私は高井背くんの後ろをついていった。高井背くんの家まで。
そして、僕はもうかばえないけど頑張ってと言って、パンツを差し出した。
え?やっぱり変態・・・高井背くんが説明する。これは姉からもらった。
どうしようもなく辛くて、我慢が出来なくなったらコレを被りなさい。
そうすれば、こんな下らないことをとクスリと笑ってしまって、辛い思いがどうでもいい事に思えてくるから、と。
高井背くんは私にパンツを渡すと、背を向けて家に入っていく。私は、驚くほど小さな声で、ありがとうと言った。
聞こえたかどうかは分らないけれど・・・
昔の日常に戻った。虐めは相変わらず続いていたし、誰も助けてくれない日常。
ある日、緑のスカーフがボロボロにされて机の上にあった。どうしよう。お母さんに何て言おう・・・
家にそっと帰ると、急いで部屋に入る。カレーのいい匂いが漂っている。
お母さんは学校で虐められている事も、緑の血が流れているとからかわれてる事も、お母さんの血も緑なんだと言われている事も知らない。
お母さんへの申し訳なさで心が一杯になる。
私は・・・妖怪なんかじゃない!
「カッター」(つ・・・?・・・スイカ・・・)
私は、カッターを手にした。そして・・・何度も何度も手首を切った。血が流れ落ちる。赤い血・・・
私の血は赤いんだ。。。
舞台は、上手に机とイス、後ろにタンス、下手にも洋服ダンス、正面奥に色々入っている大きな箱。
全てが白い布で覆われている。
白い原稿を思わせる舞台上を、黒い服の役者(ペン)がお話を描き綴っているのだろうか・・・
描かれ演じるのは作家、彼女の書く話。その話で主人公を演じる女優。女優が演じる主人公は作家の実体験・・・
そうして、しりとりのようにぐるぐると巡り巡っていく構成だろうか。
なかなか上手く見せていると思う。沈黙も印象的。惹きつける魅力を感じる。
高井背くんとの別れの場面や、追い詰められた逃げ場のない心情に、ウルウルきてしまった。
アイドルテンションと普段のギャップは面白く見せてた。玄関開けて手の平返すとこなんかツボ。
しかし・・・あのブリッ子が可愛いと思ってしまうのは、男の悲しい性なのだろうか。
ちょっと惜しいかなと思うのは、それぞれのオチが少々弱いか。は?って感じで続いていったので。
しりとりで劇間をつないでいるのも、その構成や様々な意味を暗示してはいると思うのだが、ちょっと強引な気がしないでもない。
繋がっていくしりとりの言葉は聞き流してたけど・・・そこにも込められた意味があったのだろうか。
高井背くんへの視線が妙に低い時があったのも臨場感という点でちょっと残念?距離感もあるけどね。
モチーフ(パンフレットにアーティスト名くらい書いておいて欲しいな)があるということは実話なのかもしれないしラストは悲しいけど、「転」がちと弱いのと「結」が少々安易な感じがする。
作家と緑は同一人物であるのかもという事は分るけど、マウチューも何らかで重なるとよかったような?
ズボンのチャックが全開だったらしいが・・・何故か気が付かなかった。不覚!