ドラマ版『孤独のグルメ』雑感
そうか、もう平成二十四年も一カ月が経ったか。本ブログもこちらのブログも定期的に更新をしなくなって久しい。少なからずおられる読者の皆様には申し訳なく思っておる所存であります。そんなわけで久々の更新。*****************孤独のグルメがドラマ化されてる。福岡でも水曜日の深夜に放送されていて、録画したものを毎週楽しみに見ている。実は、原作の味を殺す結果になりはしないかと内心冷や冷やしていたが、これは杞憂だったようだ。実際、原作の井之頭五郎と松重豊さん演ずるドラマの井之頭五郎とは見た目も性格も違う。原作に登場した店も出てこない。しかし、原作者の久住昌之さんが言うように、別モノとして十分楽しめるのだ。つまり、原作の持ち味を生かしつつ、新たな物語を創造することに成功しており、原作ファンもそうでない人も十分楽しめる作りになっている。(もっとも、原作を読んでいる方が数倍楽しめるので、未読の方は是非、一読をお勧めしたい)逆に云えば、原作に忠実にしようとしていれば、却って危うい結果になったのではないかとも思う。というのも、原作の井之頭五郎に似せようとするとどうしても限界があるし、実際の店を登場させるにしても、必ずしも好意的な評価ばかりしているわけではないので、なかなか店側の諒解も得にくかったのでないだろうか。原作の井之頭五郎に似ている俳優としては、ネット上では中井貴一の名が挙がっていた。確かに、見た目は松重さんより井之頭五郎に近いだろう。が、やはり井之頭とは違う以上、原作に忠実にしましたというコンセプトを優先させるのはいたずらにドラマの面白みを消してしまう結果になってしまったのではないだろうか。現実的な話をすれば製作費の問題も出てくるだろうし。このドラマの成功はあえて原作と一歩距離を置くことにあったと思う。と、まだ終わってもいないのに「成功」と書いたが、ここまででも十分楽しんでいる私としては成功と言いたい。このドラマを見ることはまた食欲との戦いでもある。私の場合、その戦いに最初から白旗を揚げ、カップラーメンその他を用意して食べながら見ている。ぶくぶくと太り続けるゆえんである。今まで見てきた中で一番食欲をそそられたのは五話の親子丼か。いや、一話の焼き鳥も良かった。店に入りやすそうという意味では三話の担々麺か。実は今度、東京へ出張した際に、行ってみようと目論んでいる。その時まで生きていれば、また報告したい。