イギリス西部の港湾都市 Bristol(ブリストル)という地名は、
最先端のクールな音を求めるミュージック・ラヴァーにとっては、
特別の響きを持つ。


1974年-1981年のBristol Music シーンのバンドを特集したオムニバス
『Bristol Boys Make More Noise! - The Soundtrack 1974​-​1981』を発見!
これがすこぶるカッコいい!


Bristol Boys Make More Noise! - The Soundtrack 1974​-​1981


後の Punk シーンとも密接な繋がりを持つ、 R&B ~ Soul ~ Pub Rock Band から、
Post Punk ~ Power Pop / Pop Punk まで。

キレッ、キレのバンド・サウンドが登場するなかで、僕の好みは、
後にシーンを広める要因となったReggae 音源。

〈The Radicals〉(5) や、〈Talisman〉(6) のサウンドは、
当時、本場ジャマイカのレゲエシーンが、ダンスホール中心になっていくなかで、
毅然としてルーツ・スタイルを貫き通し、“Bristol Reggae”と称された。



〈Talisman〉の Bekele Sengor が案内するブリストル。
フランスのメディアの映像を発見したので紹介しよう。

雨が似合う街だ…






最後のレコ屋のシーンで、思わずニヤリ…
手にしたレコードは〈Smith & Mighty〉じゃないか!

へヴィーなベース・ラインと、美しく叙情的なメロディーのミックスで、
唯一無二のグルーヴを放つ、ベースミュージックのリビングレジェンド!

バカラックの古典をブリストル流に解釈 した、この大ヒットによって、
“ブリストルの顔” と称されるようになる。

'88年のファースト・シングル!


Smith & Mighty / Walk On...





〈Smith & Mighty〉をかけたら、これもかけないと、まさに片手落ち。
説明不要、泣く子も黙る、もうひとつの “ブリストルの顔”

〈Massive Attack〉の '88年ファースト・シングル!


Massive Attack / Any Love





さて、現代のブリストル・シーンは、どんな状況なのかを見てみよう。

エレクトロニックミュージックを扱うWEBメディア、
《Resident Advisor》が制作した、世界のエレクトロニックミュージックの
重要都市にフォーカスしたドキュメンタリー・シリーズから。


Real Scenes: Bristol





'00年代以降から現代においても、オリジナリティあふれる、
革新的な音楽を生み出し続ける港町ブリストル。

いつか訪れてみたい街だ…



最後に…
ブリストルのプロデューサー、レーベル《Tectonic》のボスであり、
ダブステップというジャンルを確立し、エキサイティングで新しい方向性へと
推し進めてきた重要人物、Pinchで締めくくろう。


Pinchが '07年に発表した名作アルバム『Underwater Dancehall』から、
女性ラガ・ディージェイLady YolandaことYolanda Quartyとのコラボ。

当時、シーンを席巻していたダブステップにおいて、
ヴォーカル入りという、異例のフォーマットに気概を感じる。


初めて聴いたときに思わず叫び声を上げそうになった、
超クールな、この曲をお送りしよう。


Enjoy!


Pinch (Feat. Yolanda) / Get Up