夏が終わる…

みんな、たくさん想い出できたかな?


気持ちの良い夜風に吹かれて、
こんな極上のフュージョンを聞きながら、
過ぎゆく夏に乾杯しようか。



Guru - Jazzmatazz、Erykah Badu、
近年ではブルックリンの超絶フュージョンバンド
〈Snarky Puppy〉で活躍するキーボーディスト
Shaun Martin (ショウン・マーティン)

キャリアからすると意外なソロ・デビュー作となる本作は、
『7 Summers』のタイトルからうかがえるように、
7回の夏を越して完成した力作。


夏の終わりにぴったりの、こんな曲からお届けしよう。



Shaun Martin / Yellow Jacket



いいね!

僕の大好きな、デイヴ・グルーシン『Mountain Dance』に通じるサウンド♪



Shaun Martin / Lotus



お!

こちらは、ジョー・サンプル『Rainbow Seeker』だな♪



Shaun Martin / Madiba



タイトに決まるアンサンブルがカッコいい!
大人のコンテンポラリージャズ♪



もう一曲紹介しよう。

Shaun Martinも参加する〈Snarky Puppy〉の
スタジオライブ・レコーディング・アルバム
『We Like It Here』のDVD映像から!


Snarky Puppy / Lingus




Shaun Martinつながりで映像チェックして出会ったこの映像。

リーダーでありプロデューサーのMichael Leagueのベースもスゴいが、
じつは…4:20あたりからのキーボードソロで、不覚にも涙してしまった。

想像力&創造力にあふれた素晴らしいソロ。

チック・コリア〈RTF〉全盛期の、
ギターのように炸裂するミニムーグみたい!


いったい誰なんだ!

調べてみると、Cory Henryというキーボーディスト。
教会でもプレイするチャーチミュージシャンでもあり、
敬虔なクリスチャンだそうだ。
いつの時代も、N.Y.周辺にはこういった“手練”がいるもんだ。


しかし…このソロは圧巻だ。
途中でShaun Martinが「まいったな…」とばかり、
首を振りながら、頭を抱える姿が映る(笑)


Shaun Martinの紹介のつもりで書いたのに、
「庇を貸して母屋を取られる」に…

Shaunさん、ごめん…




巨星堕つ…


Ornette Coleman


フリージャズを切り開いたジャズの革新者。
オーネット・コールマン(Ornette Coleman)が、6月11日の朝、
ニューヨークのマンハッタンで逝去された。享年85歳。



まったくと言っていいほど話題になっていないけど…
'96年のスタジオ録音『Sound Museum - Three Women』以来、
18年ぶりのスタジオ録音アルバム『New Vocabulary』が、
突然ウェブ上でリリースされたばかり。

⇒リリース元System Dialing Recordings公式サイト

未聴だが、これが遺作となるのだろう…




「フリー・ジャズの祖」と呼ばれるだけで、初心者は思わず敬遠してしまう…
“ハードバップ原理主義者” からは、「異端も異端!ジャズじゃない!
…というより、真っ当な音楽じゃない!」とまで酷評され、忌み嫌われる…

オーネットはちょっと損をしている。


オーネットが追求した「フリー・ジャズ」のフリーは、
できるだけ「自由」に演奏しよう、既成の決めごとに則らずに、
自分の感覚、自分のテンポで演奏してみよう、という「フリー」


'59年のリーダー第2作『Tomorrow Is The Question!』から、
タイトル・チューンをお送りしよう♪


「明日が問題なんだ!」

Ornette Coleman / Tomorrow is the Question




どう? 意外に純ジャズしていて、ちょっと捻れてるけど、
ジャズとして美しい演奏じゃない♪


「眉間にシワを寄せて、構えて聴いて欲しい…」なんて、
オーネットは思っていなかったはず。

過去のイメージに囚われない、過去のイメージを絶対に踏襲しない。
純粋に「今」演奏したいように演奏する、まさに「フリー<自由>の追求」




そんな、フリー<自由>の旅路でオーネットが遺してくれた、
僕が大好きなアルバムを紹介しよう。


'88年、バンド名義〈Prime Time〉でリリースした『Virgin Beauty』
グレイトフルデッドのジェリー・ガルシアが3曲参加した、
オーネット、プライム・タイムの作品の中でもとりわけポップな1枚。


無国籍にして摩訶不思議なリズムとメロディー。
柔らかな音色でよく歌うフレージング。
ファンクのグルーヴ感やアフリカン・テイストが、じつに気持ちイイ。

これを聴けば、きっと多くの人の「食わず嫌い」や
「フリージャズ・アレルギー」が癒されると思うんだ♪


Ornette Coleman & Prime Time w/Jerry Garcia / 3 Wishes





Ornette Coleman & Prime Time w/Jerry Garcia / Desert Players








オーネットのファンなら、きっとみんな大好き♡
『Dancing In Your Head』('77年)

Dancing In Your Head


~バカボンのパパが、バカ田大学同窓生と腕を組んで
 スキップしながら口ずさんでいるかのような名曲」

~パパが鼻歌で歌っていそうなテーマのメロディーと
「これでいいのだ」感満点な演奏。

(ブログ「オーネット・コールマンのある暮らし」から拝借しました)



『Virgin Beauty』リリース前の'86年夏。
じつに19年ぶりの来日となった『ライブ・アンダー・ザ・スカイ』での
ライブ映像でお送りしよう♪


この日、リヴィング・レジェンドがステージに姿を現したとき、
僕は、マイルスを始めて観たときのような感動を覚えたのを思い出す…


Ornette Coleman / Dancing In Your Head





「頭の中で鳴っている音楽を、そのまんま吹いてみました」
…みたいなメロディ。常識やモラルから完全に解き放たれた、
子供のままの心を持つオーネットだからこそ、紡げる音楽なのだと思う。



Twitterでも、たくさんの人が追悼の言葉を寄せている。

~かっこよくて、可愛くて、愉快で、自由で、ファンキーで、おもろかった。ありがとう!

~訃報が流れてきたけどまだ信じたくない…まだまだ俺の脳内を踊らせてくれるはず。



最後に、音楽評論家の中川ヨウさんのツイートをご紹介しよう。


~オーネット・コールマンの訃報を聞き、悲しみでいっぱいです。
 フリー・ジャズを確立した音楽家。
 インタヴューの思い出は…

 「好きな色は?」「マルチカラー」
  「好きな時間は?」「夜明け前の午前4時頃」

 感謝しています。R.I.P.





Dancing In Heaven.
ザ・ジャム、スタイル・カウンシルのヘッドマンが、
3年ぶりのアルバム『Saturns Pattern』を引っ提げて帰ってきた!

それも、ド直球のRockで!


57歳…

「だから何だってぇんだ!黙ってオレのRockを聴け!」


「今まで俺が発表してきたどの作品よりもベストな出来だと思う…、
ここまで出来たことに、俺自身すごく喜んでいるんだ」
─ ポール・ウェラー



アルバム・オープナーは、まるでZeppelinリターンズ!

Paul Weller / White Sky





BBC Twoでのライブ!

Paul Weller / Saturns Pattern





Rock on!Rock on!Rock on!

Paul Weller / Long Time





ポール!オレもうれしいぜ!


Enjoy!

あの日から4年。


僕たちの学びは進んだだろうか…
変わることができただろうか…


自分自身を成長させることができただろうか…
目に見えない、心の奥深くの復興は進んだだろうか…


愛の国、日本の復興を、
そして、世界の、宇宙の復興を、
僕たちひとりひとりが進めていかなければならない。


まず、自分自身の内側から、
責任をもって…


真実の「愛と平和の世界」を建設するまで、

僕たちは、あきらめない。


清志郎&チャボ / 上を向いて歩こう




関連記事▶きたぐにのはる


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★今夜22時から一緒に祈りましょう★

今夜、世界に真の平和が、宇宙に大調和が訪れるように、
みんなで一緒に祈りましょう。

「謙虚さ」の中で、今夜一緒に祈りましょう。


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Nothing but Love!








イギリス西部の港湾都市 Bristol(ブリストル)という地名は、
最先端のクールな音を求めるミュージック・ラヴァーにとっては、
特別の響きを持つ。


1974年-1981年のBristol Music シーンのバンドを特集したオムニバス
『Bristol Boys Make More Noise! - The Soundtrack 1974​-​1981』を発見!
これがすこぶるカッコいい!


Bristol Boys Make More Noise! - The Soundtrack 1974​-​1981


後の Punk シーンとも密接な繋がりを持つ、 R&B ~ Soul ~ Pub Rock Band から、
Post Punk ~ Power Pop / Pop Punk まで。

キレッ、キレのバンド・サウンドが登場するなかで、僕の好みは、
後にシーンを広める要因となったReggae 音源。

〈The Radicals〉(5) や、〈Talisman〉(6) のサウンドは、
当時、本場ジャマイカのレゲエシーンが、ダンスホール中心になっていくなかで、
毅然としてルーツ・スタイルを貫き通し、“Bristol Reggae”と称された。



〈Talisman〉の Bekele Sengor が案内するブリストル。
フランスのメディアの映像を発見したので紹介しよう。

雨が似合う街だ…






最後のレコ屋のシーンで、思わずニヤリ…
手にしたレコードは〈Smith & Mighty〉じゃないか!

へヴィーなベース・ラインと、美しく叙情的なメロディーのミックスで、
唯一無二のグルーヴを放つ、ベースミュージックのリビングレジェンド!

バカラックの古典をブリストル流に解釈 した、この大ヒットによって、
“ブリストルの顔” と称されるようになる。

'88年のファースト・シングル!


Smith & Mighty / Walk On...





〈Smith & Mighty〉をかけたら、これもかけないと、まさに片手落ち。
説明不要、泣く子も黙る、もうひとつの “ブリストルの顔”

〈Massive Attack〉の '88年ファースト・シングル!


Massive Attack / Any Love





さて、現代のブリストル・シーンは、どんな状況なのかを見てみよう。

エレクトロニックミュージックを扱うWEBメディア、
《Resident Advisor》が制作した、世界のエレクトロニックミュージックの
重要都市にフォーカスしたドキュメンタリー・シリーズから。


Real Scenes: Bristol





'00年代以降から現代においても、オリジナリティあふれる、
革新的な音楽を生み出し続ける港町ブリストル。

いつか訪れてみたい街だ…



最後に…
ブリストルのプロデューサー、レーベル《Tectonic》のボスであり、
ダブステップというジャンルを確立し、エキサイティングで新しい方向性へと
推し進めてきた重要人物、Pinchで締めくくろう。


Pinchが '07年に発表した名作アルバム『Underwater Dancehall』から、
女性ラガ・ディージェイLady YolandaことYolanda Quartyとのコラボ。

当時、シーンを席巻していたダブステップにおいて、
ヴォーカル入りという、異例のフォーマットに気概を感じる。


初めて聴いたときに思わず叫び声を上げそうになった、
超クールな、この曲をお送りしよう。


Enjoy!


Pinch (Feat. Yolanda) / Get Up