その人らしい生活を見据えたアプローチをしようと言われる。回復期病院でもその人らしい生活にむけたアプローチが大切だ。
今日、受講した勉強会では、回復期で必要な情報を他職種で話し合いをした。
様々な職種から、いろいろな意見が出た。それら全部含めて大事だよね。
ICFに当てはめて考えるとそうだよね。
終わり??
その人らしい生活を把握するために沢山の情報を収集しましょうで終わりだった。
何だろう、このモヤモヤ感は。確かにあってるんだけど。
そう思って帰りの車を走っていた。
何がモヤモヤしたのか。
人それぞれ人生は違うし価値観も違うから、様々な情報を聴取するのはわかる。それは賛成だ。最初に引っかかったのは、回復期で必要な情報という点だ。
回復期で必要な情報は病前、退院後、今の機能含めた全部ですよって。
話の幅が広すぎて何のことについて話すのかわからないってのが一番だった気がする。
せっかく他職種集めて話をしたのに結論そこなんだって。一時間、時間をとってそのレベルの情報って。
5分で伝わるわって正直思ってしまった。

確かに沢山の情報は、大切だ。特に今までどんな生活をしていてどんな生活をしたいか。病気についてどう向き合っているのか、アプローチするには様々な情報が不可欠だ。
ただ、必要だから、情報収集しましょうでは意味がなくないか?って思うのです。
だったら本を読むし。
情報収集するとこんな広がりがありますよとか、情報収集って言っても他職種で視点が違うよね。だから、連携って大事だよねとか、そっちで話をしてくれないと、一時間を返してよって気分になるよね。
回復期だから、特にこのあたりの情報収集ってのもないし、本当に何が言いたいのかわからなかった。
これがモヤモヤの原因だった。

回復期て必要な情報を考える時に全部ってなるとボトムアップになってしまうんだと思う。
僕は個人的には個人因子、環境因子を踏まえた上で、今後行いたい生活があって、そのために各職種がアプローチに必要な情報収集が大切だと思う。つまり、ただ闇雲に沢山の因子があるから聞きましょうではなく、行いたい生活を中心に情報収集をしましょう。そして、その情報は各職種の専門性がいきたものであり、それらを集約し、連携する事で、現実的な生活を想定できる情報になるのではと考える。
だから、せめてソーシャルワーカーが聞いたニーズは把握する必要があるし、それを踏まえた各職種の意見が大切だと思う。

その人らしい生活は、その人にしかわからない。様々な情報を聞くだけでは、その人らしさはつかめない。どんな生活がしたいか。現実難しいがどうするか?判断するのは患者家族だ。
回復期では、症状が回復し、心身状態は日々変化する。そのような状態であることを把握しながら、患者本人と退院後の生活について共同して考えていく必要があると思う。
そして最低限の生活が送れるような形を作るのが回復期の役割だと考える。