今回は後藤達也さんが書いた「転換の時代を生き抜く投資の教科書」を読み終えての感想などを述べたいと思います。後藤達也さんは日本経済新聞社の元記者であり、現在はフリーの経済ジャーナリストとしてSNSやテレビなどで経済情報を発信しています。X(旧Twitter)フォロワー67万人、YouTube登録者数27万人、note有料会員3万人であり、人気の経済インフルエンサーです。

 

「転換の時代を生き抜く投資の教科書」は株式投資を中心に経済やお金の仕組みといった金融の世界について易しく説明している本であり、非常に読みやすかったです。

 

第一章では「投資が欠かせない時代に入った」と題し、投資とは何かの「総論」がやさしく解説されています。iPhoneやディズニーランド入場チケットなどの価格高騰に触れながら、将来への備えとしても投資について真剣に考えておいた方が良いと述べられています。最近はデフレからインフレへと大きく経済状況が変化しており、今までのような預金中心の資産では10年20年後には将来資産が実質的に大幅に目減りしてしまうと思うので、投資を始めていない人にぜひ読んでほしい第一章となっています。

 

第二章では「株」に焦点をあてて解説されており、「株」ってなに?という初心者にも分かりやすい内容となっています。割安銘柄を探す上で欠かせないバランスシートの考え方もレストラン経営を例にイメージしやすい内容となっています。

 

第三章では第二章を土台に「株価」がどのように動くかを解説しています。「虫」「鳥」「魚」の3つの目で見ることで、株式市場という複雑な世界が立体的に見えるようになると書かれています。「株価」がどのように決まっていくのかを本章を読むことによってイメージすることができるようになると思います。

 

第一章から第三章は投資初心者でも分かりやすく「投資」とは何か、その中でも「株」とは何か、そして「株価」はそのように決まっていくのかを具体例を交えながら段階的に解説されており、まさに教科書としてよくできた内容だと感じました。

 

次回は残りの第四章、第五章と全体を通しての感想などを述べたいと思います。