今日、道端で素敵な老婦人に娘がお声掛けいただきまして、少しお話させていただきました。

大正15年生まれ
御年90歳だそうです。



お元気でした。
お召し物もおしゃれで
「今日のはスーパー用よ。お出かけはもっと別のきれいなのを」と仰られていて、昔の方は本当に慎ましい中にも人としてのあり方を当たり前にされていらっしゃるなぁ、、、等と学ばせていただきました。


20歳の時、東京の空襲で爆撃を受け、1面火の海になるのを、なすすべもなく見ていたとお話してくださいました。

終戦後、食べるものが本当に無く、1握りほどのジェスチャーで、小麦粉なんてこれっぽっかを渡されて、それで2日分よ。

と。


一家族の配給は、そんなものだったそうです。


この方達のおかげで今の私たちが在る。


何だか、時代を生き抜いてきた方へのありがたさや色んな気持ちで、胸が熱くなります。

思わず涙がこぼれそうになりましたが、ご婦人のこれまで歩まれてきた波乱な時代の背景を思うと、私が泣くのもおこがましいと感じました。




手編みの帽子をかぶってらっしゃり、2日で編めるそうです。


70まで御嶽山に登っていらしたとか。



とても90歳とは思えぬお元気さ!


一期一会とはいえ、ありがたい御縁をいただきました。





しばらくお話させていただいてましたが、娘がぐずり始め、限界な様子を見ると
「あぁ、もう限界ね」と、サラッと去っていかれました。

挨拶もそこそこに(笑)



いいなぁって思いました。
そして、少し、私の知らない時代を見せていただけた気がしたのです。



戦時中、戦後
こうして、たまにある時間でお互いを話、でも何かあったらすぐに離れる。


おもいやりとか、やさしさとかたいそうなものじゃなく
こどもがぐずったらさっと去る。

何かあったら、すぐ去る。



時代もあるのかなと、なんか感じたのですよね。



淡々とこなしていく感じといいましょうか。

もっと、先輩方のお話を伺いたい!って、最近すごく感じます。



私の知らない時代


日本は少し前まで苦しかったから。



どう生きてこられたのか
今の日本を作ってくださった皆さんについて、知りたいとすごく感じるのです。


色んな人生はありますが、
戦争、そして戦後の貧しい日本を生きてこられただけで、無条件に尊敬に値します。

70歳以上の方皆さんに、国は国民栄誉賞を授けて差し上げてはいかがかと思います。


そのくらい、大変なこと。
そのくらい
ありがたいこと。



この気持ち

忘れたくありません。

そして、娘もいつか

そんなふうに


自分の知らない時代や景色を


想像できるようになってくれたらいいなと思います。