『「せっかくボランティアに来た」
「今日しかない」
そんな気持ちになる。
それも事実だけど、
自分の家に来てくれたボランティアが怪我をしたり、ましてや亡くなるような負荷を被災された方にかけてはいけない。
そんなつらい事はない。』
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災害のたびに現地最前線で頑張っておられる社会福祉法人 神戸市兵庫区社会福祉協議会 地域支援課長(地域福祉ネットワーカー)長谷部さんの投稿をシェアします。
個々人のボランティアの皆様へ
そして
コーディネートに関わる方へ の
メッセージです。
ですが
今回は現地へ行かない方にも、
ぜひ、読んでいただきたいメッセージです。
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【4人になってはいけない(猛暑)】
現場は想像以上の気温が体温を上回っている。
僕が災害ボランティアセンターに関わるようになって23年。
これまでに3名のボランティアさんが命を落とした。
僕は4人目を出さない事に意地になっている。
どうかみんなに協力してほしい。
「せっかくボランティアに来た」「今日しかない」そんな気持ちになる。それも事実だけど、自分の家に来てくれたボランティアが怪我をしたり、ましてや亡くなるような負荷を被災された方にかけてはいけない。そんなつらい事はない。
安全と健康と命を大切にするのは
被災者支援に関わる関係者全員の義務であり責任。
仕組みは頑張る。でも、それだけではなく関わるすべての人に意識を持ってほしい。
《個人個人のボランティアの皆様》
○勇気を持って人より早く休憩
今日だけでは終わらない。明日につなぐ勇気を。僕らは1人で走っているのではない。これはリレーだ。
○昼の休憩では昼寝を
屋外で仕事をする人の多くが夏の現場では昼寝をしている。
○クーラーボックスに氷を
個人の装備にクーラーボックスと氷を。重いしかさばるけれど自分と訪問先の被災者の方に涼を届けられると思えば重くない。
《コーディネーションに関わる方へ》
○現場で活動するチームにリーダーだけではなく『保健係』を。
役割をリーダーだけではなく他に選任し目配り気配り心配りの強化を
○クールスポットを
昼間の時間は送迎バスや近隣の施設、福祉施設、個人宅をクールスポットとして使用するなど涼める環境をあちこちでつくりだそう。できれば被災された方自身もクールスポットへ。
○おうちの人は木陰で口だけ
被災者の方はかれこれ一週間こんな作業をしている。もう座っているだけにして誰かに頼る時期に来ている。
一緒に作業するなら活動しないよくらいでいきたい。
熱中症で倒れているのはボランティアだけじゃない。
例えばこんな工夫。
みんなの力とアイデアも貸してほしい。
僕はボランティアも被災者も
誰一人熱中症になってはいけないと思っている。