漁業も文化ですよ?
何度も同じこと言うてるような気がしますが、食文化=文化です。
その食文化を支えた漁法も文化な訳で。
3月12日7時2分配信 河北新報 より転載。
『国際的な資源管理が叫ばれ、漁獲規制により日本のマグロ漁が逆風を受けている中、遠洋マグロ漁業の文化を後世に伝えようと、宮城県気仙沼市の男性が月刊のミニコミ紙を発行している。「漁船の歴史を通じて、大事な文化的財産をきちんと整理したい」と、取材に、編集に奮闘する。
A3判のミニコミ紙「みなと便り」を編集しているのは、気仙沼市の熊谷大海さん(49)。創刊から2年が過ぎ、毎月2500部を発行。遠洋マグロはえ縄船の元漁労長らの体験談や回想録をメーンに、漁船や乗組員らのモノクロ写真がちりばめられた編集となっているほか、現在マグロ漁業をする漁船員や漁船なども紹介している。 昨年10月にはNHK・BS「熱中時間」に出演し、地域誌「仙台学」でも紹介された。河北新報気仙沼地域版「リアスの風」で、遠洋漁業の貴重な写真を集めた「昭和の記憶」シリーズを毎月連載しており、地域の話題を呼んでいる。 小学6年生のころから、写真を集め始めたほどのマグロ漁船好き。熊谷さんはかつて遠洋マグロ漁船に7年乗っていた。船を下りて慣れない陸の仕事に疲れていたころ、自分を勇気づけてくれたのが、気仙沼港にやって来る漁船だった。再び写真を撮り始め、古い写真を提供してもらおうと思ったのが「みなと便り」発刊のきっかけだ。 「元漁船員らと話すうち、高齢のOBの“武勇伝”を残さないと、日本の損失になるのではないか」。取材し話を記録として残すことが、自分の義務だと思うようになったという。 昨今、マグロを取り巻く情勢が日本にとって厳しさを増しているが、熊谷さんは「世界の魚は日本人だけのものではない」と、これまでの水産界の在り方に疑問を呈す。その上で、遠洋マグロ漁業の行く末を案じ「漁船員がつくり上げた今の漁業を見つめていきたい」と話す。 「みなと便り」は無料だが、応援者として年4000円の個人会員と年6000円の団体会員を募っている。会員は全国でまだ130人程度。「利益はなく、各地を取材したくてもできず、カラー化も難しい」と、熊谷さんは資金不足に悩んでいる。 それでも「かつて北洋サケマスや遠洋マグロの恩恵を受けてきたのに資料を展示する場すらない気仙沼に、ぜひ資料館をつくりたい」と夢は大きい。かつて取材を受けたという、漁船員OB組織「気仙沼海友会」の鈴木博会長(68)も「海と船と魚、そして人が好きな男。自分の持っている夢を、皆と協調しながら実現してほしい」と熊谷さんにエールを送る。 連絡先は熊谷さん0226(25)3777。』
延縄漁法。
基本的な漁法は昔から変わってないハズです。
それが、自然に優しく、共存出来る漁法の一つと筆者は信じて止みません。
それが、廃れて行きそうな現状は、仕事上も個人的にも悲しいです。
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武勇伝。
漁師の皆さんは厳しい環境で過ごしてる訳ですから。
普段の日常の環境の人からすれば、全て武勇伝に成ってもおかしくないです。
船酔いする人間(筆者含む、汗)には、1年以上2年近い船上生活が出来ること自体が尊敬に値すんですけどね(笑)
世界の魚は日本人だけのものではない。
その通りです。
ですから、キッチリルールを守って世界中で獲ることは、大賛成です。
巻き網の違法操業をなんとかしましょう(-""-;)
資料館。
確かにサメの資料館は在っても、気仙沼にマグロの延縄漁の資料館は確かに無い。
焼津には在るけど。
これ書いてて、思ったけど、4~5月辺りに、気仙沼&塩釜を含む東北出張が在りそうな気配がする、、、