50歳の時、更年期障害になりました。

 

元々、虚弱体質で風邪をひきやすく

頭痛、肩こり、生理痛に悩まされ

デパートや授業参観、PTAの会合に行くと

必ず頭が痛くなり

薬を飲んでも一晩寝ないと収まらないなど

いつも調子が悪く、不機嫌で

”ガミガミ母さん”でした。

 

既に更年期障害のような状態なので

実際に症状が始まるまでは

今までの延長だろうぐらいに思っていましたが

とんでもない!

何十倍もしんどい症状が待っていました。

 

生理痛は油汗が出るほど辛く

痛い、痛い、と叫び

何故か体が”あんパン”を欲するので

家族に買ってきてもらい

食べると痛みが引くというふうでした。

(こういう時、甘いものでも

チョコレートやケーキでは駄目で

”あんパン”なんですよね。

体が”うなぎ”を欲したこともありましたよ)

 

心臓が体から飛び出してしまいそうに

バクバクするし

ドバっと汗をかいて

何度もシャツを替えなくてはならなかったり。

かと思うと

ベッドに横たわると

まるで氷の上に寝ているみたいに

背中がひえーっ、としたり。

 

洗濯機から洗濯物を取り出したものの

どうにも干しに行けないなど

体の乱調に振り回されてしまう

制御不能状態になりました。

 

 

ちょうどそのころ

婦人科の医師による

更年期障害についての講演会があり

その先生に診てもらうことにしました。

 

検査の結果、

ホルモン値が低くなっていたので

「ホルモン補充療法」をすることになりました。

不足している女性ホルモンを

投薬で補う治療です。

 

ホルモン剤を飲み始めて

割と早い段階で効果が出ました。

 

あれだけ辛い思いをした更年期症状が消え

楽になりました。

更に嬉しいことに

50年間抱えていた不快な症状も

なくなったのです。

 

おかげで、50代からは

元気で過ごすことができました。

 

*ホルモン補充療法は

 乳がんのリスクが高まります。

 乳がん検診を定期的に受けています。

 

 

更年期の症状が酷くてどうにもならず

寝込んでいた時

娘が私のそばへ来て

静かに手を握ってくれました。

じっと手を握ってもらっているうち

気持ちが鎮まり、体も楽になりました。

 

”ガミガミ母さん”の私なのに・・・

 

あの手のぬくもりは忘れられません。