かかりつけの作業療法の先生と心理士さんにお話しして、自分の中で考えが大きく変わったことがありました。

 

〰️作業療法の先生と〰️

園で噛むグッズを使うことになった、と伝えると待ったがかかりました。

 

息子は感覚不足から噛んでいるのではないため、敢えて噛むことを強化する必要はない。

気持ちを表出出来ないことでのストレスが大きそう。まずなんで噛むのか、どんな状況で起こるのか園の先生と共有する。その上で、手持ち無沙汰・ストレス・疲れを作らない環境作りをするのが優先。本人にとって負担の大きい身支度は自分でさせたい部分もあるだろうが年中のうちは気持ちを受け止め、噛まなくていいところまで手伝ってあげてもいいのでは。本人が疲れた・助けてを言える力を育てたい。

 

・お昼寝中にブランケットを噛んでいるということだが、本人の好む重めのフワフワ毛布にする。被って潜らせて刺激を遮断して安心させる。

・持ち物の紐を噛むなら、紐でないものに変える。

・疲れで出来ない場合、サボっているのではなく、動きたくても動けない状況。必要なところを手伝う。

 

〰️心理士の先生と〰️

口で物を噛むのは直接的に心地よさを感じやすい。今は物を噛んでいるが、最終的には人肌の接触などによる刺激で安心させて、噛むことへのこだわりを散らすことが目標。家では手持ち無沙汰解消や、マッサージ、口に物を入れる別手段として暖かい飲み物をマグカップで飲むなど複数の方法で母と安心出来る環境作りを行う。

 

園では全く噛むことをゼロには出来ないと思うので、代替のものを準備する。手を使う時でも噛めるようにガラビナホルダーにタオルを差す。部分的にストレスや手持ち無沙汰を感じやすい場面で使う。クラスメイトには利用について聞かれたら先生が軽く説明するぐらいでいい。

 

何をしたらいいか分からず不安・手持ち無沙汰で周囲から困ったように見える行動を減らすには、噛む以外にもスクイーズ等の適切な感覚刺激を入れてあげるといい。行動を落ち着かせ集中を上げたりリラックス出来る。

 

じっとしたり待ったりが苦手な子は、何もしない時間が苦痛。それを紛らわせるために自己刺激行動に走る。自己刺激行動で得た感覚は気持ちよく、外部をシャットアウトし、本人にとって自分の中の混乱を落ち着けることが出来るが、周囲から見ると適切ではないことが多い。逆にボーッとしてしまっている時にも、集中しようとやってしまうことがある。

 

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私が噛みぐせを強化していたことが分かり、家では手持ち無沙汰を減らしたり、布団に潜って疲れを取る対策を行ったりして、噛むこだわりを減らせるよう行動パターンを変えました。すると噛むことはなくなりました。

 

園ではお昼の身支度の時に噛むようですが、腰に付けたガラビナホルダーのタオルだけ噛むようになりました。本人が疲れている時は手伝ってもらえているようです。

 

お昼寝時は幸せそうな顔をして、噛むことなく大好きな布団に全身くるまり、しっかり休んだ後はパワーがチャージされて動きがスムーズになっています。

 

噛むこととは関係ないと思われたスクイーズは、手持ち無沙汰解消・気持ちを落ち着ける時や、集団でお話を聞く場面などじっとしにくい場面でとても効果を発揮していて、園の先生と一緒に、自己刺激行動と感覚について改めて学ぶ機会になっています。

 

息子の場合、ストレスを減らすとこんなに安心感が増して行動が変わることがあるんだなと驚いています。出ている行動だけ問題視するとその裏に隠れている本質的な問題を見誤るなと感じました。何に困っているのか、しっかり見ていかなくては。。