今回は息子の噛みぐせに関する話です。
人を噛む癖はなくなりましたが、現在も手持ち無沙汰だったり、不安になったり、ストレスがかかったりすると無意識に固めのものをよく噛んでいます。手持ち無沙汰に関してはやることを提案すると解消されますが、後者は難しいです。
家ではタオルやハンカチで代替出来るようになりましたが、園では特に何もしていませんでした。そんなある日のお昼寝のこと。
週一回のお昼寝は、60人が寝る大部屋で寝ています。ザワザワと見通しが持てない時間で、ストレスがかかる時間です。そこでよくブランケットを噛み噛みしていたのですが、フリーの先生に「汚いよ、噛んじゃダメでしょう!口から出して!」と一時間ずっと怒られていたようです。怒られたことでますますストレスで噛んでしまう息子。かなり内心イライラした〰️けど怒らなかったと教えてくれました。いや、そこは我慢しなくていいところだよ。
私も説明していなかったので急いで担任の先生に、「ストレスを発散しているため、ブランケットは噛んでいてもOKとして欲しい」ことと、「噛むグッズを導入出来ないか?」ということを相談しました。ブランケットに関してはOK、他の先生にも共有してもらえました。ただ噛むグッズに関しては、特別扱いは出来ないから。。と言われてしまいました。
うちの園には持ち物の規定が意外とあり、コロナ渦もあってポケットにハンカチやティッシュ等の物を入れません。リュックにも何もつけられない。噛みグッズも許してもらえないかな。。まあお昼寝はブランケットがあるからいいか。。としばらく諦めていました。
ですがお迎えなどで見ていると、しょちゅう物を噛んでるな。という印象があり、実際使っている物が壊れたり、時には服を噛んでべちゃべちゃになっていることが多々ありました。。
小学校になっても続く場合はどうしてるのかと児童発達支援の先生に聞くと、
「皆噛み噛みグッズ使ってますよ〰️」ということでグッズの載ったプリントをくれました。
また、作業療法の先生にも相談しました。
「ストレスや不安で噛んでいるというのなら、噛むことやめさせると発散の矛先が他にいく。他害だけでなく、チックや自分を傷つけるようになる。また服や手を噛んだりするのは、不衛生で周りから不快な目で見られてしまう。それよりは、噛んでいいものを用意させてあげて欲しい。息子君の場合は、力をぐっと入れて噛むことで口に感覚が入り、不快なものを発散してるので固めのものが良さそう。今よく噛んでいるものを参考に手作りしてもいい。
噛みぐせのある子が、噛むグッズを使うのは立派な合理的配慮。目が悪い人が眼鏡をかけるのと同じこと。」
最後の言葉にグッときました。私の心にひっかかっていたのは、「噛むグッズを使うのは特別扱い」という言葉で、使ってはいけないと思い込んでました。そうだよ、これは立派な合理的配慮なんだ。差別ではなくて、必要な区別なんだ。
先生の言葉に後押しされて、園長に使いたい旨を話すことにしました。
結果はOK!園長はとても寛容で、以前も園児で卒園まで使っている子がいたとか。
息子本人が周りの目を気にするようになった時に、また相談が要るかもしれないねとのことでした。
噛むグッズを使うとなったら、周囲には軽く説明したほうがいいのかもしれません。
支援グッズもなんで使ってるの?とよく聞かれます。療育での早帰りもズルい〰️と言われる時があります(汗)。息子には必要なものなんだ、早く帰るのはズルくないんだと伝えています。
☆☆
あとは好きな感触のものを触るだけでも癒されてストレスが軽減するので、
そのような取り組みも噛む代替になるようなら園でもやってみようかと思います。
今は布団のフワフワ&滑らかな感触が好きで、幸せそうにずっと潜っています。
本人が少しでも安心して過ごせるといいなと思っています。噛むグッズを心待ちにしているようです。
何でも必要と思ったことは言ってみることが大事なんだなと実感しました。