年少時に現れた問題

①朝と帰りの準備がとてつもなく進まない

②食事中に立ち上がる、準備と片付けが進まない

 

について、園に出向いて見た様子を心理士さんに共有し、一緒に手立てを考えました。

①は明らかに環境の問題で、

靴の着脱は、行う場所がどこをみても刺激を受けてしまうところということが原因でした。掲示物、園庭、部屋の中が全部見渡せてしまいます。靴箱の上には沢山の置物、腰かける場所には花壇があり、砂に触れてしまう。何かをしようと思っているうちに他のものが目に入って忘れてしまう。この繰り返しにより、目標遂行までに時間がかかっていました。ずっと私が手を引かないといけない状況でした。

 

②ここには沢山の原因が隠されていました。

✴️給食前の遊びの切り替えが出来ていない

事前の予告はなく、先生は本人が他の子どもの動きをみて切り替わるのを待っていた様子。時間の概念が薄く、猶予時間を与えるとダラダラしてしまう息子には、終わりを待つという方法は合っていませんでした。

 

✴️皆とペースが大幅にずれることで、合わせる意識がさらに減る

皆が教室に入ってから10分後、皆が準備を終えるなか靴を上靴に履き替える、汚れた服を着替える、食器の準備をする。。先生の指示にも従わない様子が見え、その合間に教室をフラフラ。皆が待つ中20分経っても準備は終わらず、当番が挨拶をする時でも立ったまま。ついにはいただきますに一人だけ間に合っていませんでした。でも本人は焦る様子はありません。

 

✴️刺激が常に入る環境

ご飯中は、窓やおもちゃ等が見渡せる、食器を片付ける場所から最も遠い場所にいました。見学した日はなかったですが、フォークを持ったままフラフラすることも普段多かったよう。家や外出先ではほとんど見られない様子なので驚きました。稀に立ち上がることがあれば、気になるものが目に入った時だけです。

 

✴️作業が多すぎる

靴の着脱→手洗い→物を何回も取りに行ったり→片付けと、息子が一人で出来るキャパを越えていました。

 

✴️分かっているけどやる気が出ない

しないといけないのは分かっていますが、やる気が出ません。先生は今やることだけが見える手順表を見せていましたが、本人がやらず一行程ずつカウントダウンで進めていました。ちょっと場当たり的になってしまいます。

 

正直絶句してしまいました。切り替えてもらえてなかった?いただきます間に合ってなくてOKとしていた?この刺激入りまくる席で食べていた?手伝ってもらえていなかった?これを三学期中続けていた?

 

何よりショックだったのは、分かってもらえているようで、先生には伝わっていないことがいっぱいあったということでした。完全に私の説明不足。ベテランの先生でお任せしてたら安心♪と思っていましたが、先生も他に見る子を多く抱えていたので余裕がないところもあったのかもしれません。

 

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心理士さんからのアドバイス

・食事の前の時間は細分化して事前予告し、切り替えさせる。いただきますに間に合わせる。

 

・問題に見える行動が、環境のせいなのかこだわりなのか先生に見極めてもらうことが大事。刺激をシャットアウトして指示が通るなら、それは環境の問題。余計な刺激が入らないように、注意が向くタイミングで前後の手順が繋がるような指示を畳み掛けるように出す。パーテーションもいい。

 

・大きい手順表を作り、作業時に見えるところにおいておく。息子の場合は一つ一つではなく、全体の流れを1枚にまとめたほうが理解しやすい。作業の少ないところからトライしてみる。本人の能力を越える作業は手伝う。達成目標は高くしすぎない。

 

・やる気が出ないものには動機付けが必要。ご褒美シール等のトークンを使う。

療育園ではご褒美シールは許可されなかった。家では使っているが園に許可がもらえるか?に対して

立派な療育の方法。目標達成を伝える手立て。許可されないなら文書で援護射撃する。

→うちの地域の療育園。。体質が古いのか何故か厳しすぎる。

 

・朝と帰りの身支度には、やることチェッカーがオススメ。パチパチする感覚がハマる子どもが多い。楽しく取り組めるのでは。

→ブロガーさんがおすすめしていて気になっていたもの。効果ありました。○と×でどこまで自分がやったか一目で分かるのがいいですね。

 

・家と園のやり方が違い、イマイチ支援が噛み合ってない感じがある。説明して理解してもらう。

 

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年中では最初の面談ですることの見える化、環境調整、動機付けに力を入れたい旨を話しました。朝や帰りの身支度は環境改善、やることチェッカーやトークンも園にOKをもらって導入し、所要時間が大幅に減りました。

 

広い園というだけで、息子には刺激を多く拾ってしまい、気づいたら本意でない行動を取っていることが多いのだなと直接見て感じました。支援がないと自信を失うレベルです。今年は上手く介入し、より園と方向性を合わせられますように。。

 

今年の園や先生に説明する働きかけは、色んな先生にあたる就学後にも活かされるはず!と思ってやっています。