息子が発達が遅れていると言われた一歳半検診の頃から、家の近くのかかりつけ小児科で定期的に受けている発達相談があります。
小児科では発達障害の専門医がいない代わりに、臨床心理士が親の相談に乗ってくれます。親のメンタルケアにも力を入れていて、私はこの相談の時間が何よりも救いになっています。
臨床心理士さん自身が自閉症スペクトラムの娘さんを持っているということで、分かることも多いようで、同じ目線から具体的アドバイスをしてくれます。特に運動面のアドバイスが的確でありがたいです。
臨床心理士さん(以下臨)
☆しゃべる様子、やりとりを見て
臨「言葉の不明瞭さがだいぶ消えてきたね。人と関わる遊びや共有行動も以前より増えてきて、指示も通るし、前よりも伸びを感じる。お母さんよくここまで持ってきたね。」
私が褒められることはなかなかないので、ゆっくりとした成長でも、こういってもらえると、日々の積み重ねが無駄ではないと感じられ嬉しくなります。息子の頑張りはもちろんですが、お母さんだって褒められたいです。
☆何でも手を貸す私を見て
臨「ここまで理解が出来るようになったら、全部手助けではなく、ちょっと意地悪な指示をして、出来るところは息子君にさせるようにしたほうがいいよ。考える力を育てないと指示待ち人間になっちゃうからね。(巾着の中のおもちゃを取る場面で困っている息子を見て)お母さんはおもちゃを取るのではなく、T君が巾着を開けるにはどうしたらいいか指示をしてあげるといいよね。→自分でおもちゃを取った」
「あと本人がどうするか見守るのも大事。(机にもぐり出れずに困ってる息子を見て)どうしたらいいかな?(試行錯誤して出てくる息子)よく出てこれたね!→同じ状況になっても2回目以降スムーズに対応出来ていた。体の使い方は特に意識させたほうがいいね。」
その他、靴の着脱等のサポート、声かけも先生は上手でした。息子も素直に言うこと聞く(笑)。息子が自分で考えて動くまで、イライラレベルを超えるまで待つ姿勢も大事で、私が全部やって考える力を奪っていたということを再認識させられました。最近はイヤイヤと癇癪が落ち着いてきたので、このままでは駄目だとチャレンジしています。
☆個別療育について(実はすぐ辞めましたが)
臨「してもいいとは思うけど、訓練しすぎず、本人の個性を潰さないものを選んであげてね。しつけになるものはいいと思うけどよく見極めてね。」
専門医の先生も個別は今の息子に要る?という感じでした。課題をやらせる系の個別療育は合いませんでした。。
☆運動面について
私「ブランコをすぐ降りたがるのですが何ででしょう?そして全然運動しようとしなくて。午前に公園出てすぐ家に帰ると言うんです。午後は家にいたがります。ゴロゴロしてます。」
臨「姿勢を保持する体幹がまだ不安定だからだね。T君は軸がフラフラで、安定させるために中腰気味で歩いているね。それは本人にとってはとってもしんどいことで、疲れやすい原因になっていると思うよ。(療育園の作業療法士にも同じことを言われている)」
私「療育園ではいづれ追い付くと言われたのですが、このままでいいのでしょうか」
臨「もちろんこのままでもいいと思うけど、療育園の言われた追い付くは平均の下方のほうかもしれない。T君は理解が伸びた分、運動面のゆっくりさとのアンバランスさで苦しむことがあるかもしれない。
僕としては、本人が独学で体幹を身につける前に、早めから正しい位置を覚えさせるためにリハビリを受けたほうがいいと思うよ。知り合いに作業療法士がいるので、定期的に受けてみる?」
私「受けたいです!」
臨「バランスボール、凸凹の道を歩くこと、今続けているプールなどもとてもいいと思うのでやっていってね。」
運動面については最大の悩みどころだったので、リハビリの機会があるのは助かります。発達検査でも運動面と言語認知面では30ほど数値に解離がありました。凸凹が大きいと本人はしんどいそうです。歩き始めも遅いし、発達協調性運動障害も合併してるのかなと思っています。
今は個別療育より体作りだなと実感した一日でした。