こんにちは ツナカンです。


ふだんは子育て支援機関や教育支援センターで
子育て中の親ごさんの相談や
不登校のお子さんや
学校の先生などを応援しています。

​不登校のお子さんを抱える親御さんから、とても多くいただくご相談の一つに「ネットやゲームへの依存」があります。

​朝から晩までスマホやパソコンの画面にかじりついているわが子を見て、胸が締め付けられるような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

​そんな時、なんとか現状を前向きに捉えようと、
「これだけゲームが好きなら、将来プロゲーマーやネットの仕事に繋げられないかしら?」
と考える親御さんは少なくありません。

​なんとかしてこの子の未来を楽観したい、強みを見つけてあげたいという、親御さんの精一杯の愛情であり、努力ですよね。そのお気持ち、私にも痛いほどよく分かります。

​でもね、実はここに大きな落とし込みのワナが隠れているんです。

​⚠️ 子どもの本音「そこまで口を出してくるの?」


​親御さんが「ゲームを仕事に…」と動き出すと、子どもは救われるどころか、こう感じてしまうことが多いんです。

​「僕の唯一の逃げ場(ゲーム)にまで、大人の都合で口も手も出してくるのか!」

​結果として、親への反発心が強くなったり、逃げ場を完全に守ろうとしてかえってネット依存が深まってしまう、という皮肉な結果になりがちです。

​これまで、ゲームを無理やり取り上げたり、逆に何かを強制させようとしてぶつかってきませんでしたか?

あるいは、「もう何を言っても無駄だから」と話し合いを諦め、一見放置しているように見える状態になっていませんでしょうか。

​ネット・ゲーム依存が深まる最大の理由は、実は「親子間の本当の話し合いの不足」にある、と私は感じています。


​💬 ネット依存を紐解く「3つの話し合い」


​子どもとゲームの距離を健康的なものに戻すには、ゲームを取り上げる前に、じっくりと以下の3つのテーマについて「折衝(話し合い)」をする必要があります。

​① 依存が深まった「きっかけ」を聴く

ネットの世界にのめり込む前、現実世界で何があったのか。
いじめ、勉強のつまずき、激しく怒られた経験、傷つく事故など、必ず心の痛みの引き金があります。


​② 子どもの「葛藤」に真に共感する

「学校に行かなきゃいけないのに、行けない」という、子ども自身のドロドロとした苦しみを、まずはそのまま受け止めます。

​③ 将来のメリット・デメリットを整理する

今の生活を続けることの「良さ(メリット)」と「困ること(デメリット)」を一緒に考えます。
この時、子どもが感じているゲームのメリット(楽しい、現実を忘れられる等)に、親がケチをつけてはいけません。そこをリスペクトした上で話をします。

​🛠️ 話し合いを形にするための「親の準備」

​とはいえ、いきなりこれを話そうとしても、子どもは部屋に閉じこもるか、大喧嘩になるだけです。話し合いを成功させるには、親側の「戦略的な準備」が必要です。

​一回で解決しようとせず、小分けにする

今日は「きっかけ」だけ、来週は「これからのこと」など、数分ずつの小出しで十分です。

​前もって予定を伝える

「今夜、ちょっとこれからの生活について5分だけ話したいんだけど、何時ならいい?」とアポイントを取ります。不意打ちは厳禁です。

​タイミングを見計らう

子どもが比較的落ち着いている、話を聞けそうな心の余裕がある瞬間を狙います。

​「折衝(交渉)」をするマインドを持つ

親の意見を絶対とせず相対化します。かといって、子どもの「ずっとゲームしてたい」という意見をそのまま丸呑みするのも違います。お互いの妥協点を探る「大人の交渉」を意識してください。


​正直にお伝えします。

この話し合いがちゃんと形になるまでには、かなりの時間がかかります。

​昨日今日で深まった依存ではないからこそ、解きほぐすのにも根気強さが必要です。

​でも、親御さんが「コントロールしようとする手」を少し緩め、「一人の人間として折衝しよう」という姿勢を見せたとき、子どもの頑なな心は少しずつ動き始めます。

​焦らず、まずは「アポイントを取る」という小さな一歩から始めてみませんか?

応援しています。