27歳…
仕事も5年目。
奨学金の返済も終わり、仕事も楽しさ真っ只中…。
友達と旅行したり、彼(現夫)と将来について具体的に考えたり、
充実感に満たされ、
忙しくも楽しい日々。
ここ2年程、仕事の忙しさもあり、疲れやすく、空腹より、ひたすら仕事に関する勉強の楽しさに自身を省みない日々が続いていた。
ふと気付くと右胸の内側にビー玉よりちょっと大きな硬い玉の様な塊が。
セーターの上からでも触れる…
いい歳だし、検診位受けなきゃと軽い気持ちで病院へ。
癌家系でもないし、大体が若いし、
悪いものであるわけないでしょうってドクター…
2〜3件、笑われて帰宅したのを覚えている。
そうだよなって。
そこから半年…
更に硬くなった丸い塊に、疲れやすさの上乗せ。
彼にも再度の受診を促され、
加えて同棲で引っ越しも重なる事から1度退職して休んでみたら?と。
他分野への挑戦意思もあり、忙しさで受診に集中できないこともあり、退職へ。
受診と検査、同棲に向けた引っ越し準備へ。
同棲も落ち着いた1ヶ月後…
何となく、何があっても、
何とかなるというより、何とかしなくては。
こんな想いはいつも念頭にあったから、
何を言われても、
何かあれば、
何とかしなきゃいけない…だろうとは思っていた。
もう診断が出る前から腹をくくっていたのか、
頭だけでも、闘う準備を始めていなければ、
到底受け入れる事実ではなかったのか。
そんな事は今となっては分からないが。
運命の
悪い物です…
告げられた春…
桜は灰色をしていた。
真っ黒ではなく、桜吹雪は、灰色で、
動き続ける時間は、私の中で灰色のまま止まった。
前も後ろも、今も、分からないまま、
灰色で止まった時間。