眠りの森のだいご君-NICUで






毎日毎日泣き続けました。この子を受け入れられなくて、パパに頼んで何度もだいごの写真を撮ってもらいました。どの写真をみてもダウンにしか見えません。


この子を愛せるだろうか。周りの人はどう思うだろうか。育てる自信がない・・・将来上の子たちに負担をかけてしまうかもしれない・・・

この先この子とどうやって死のうかと考えたものです。


傷の痛みも和らいだころ、ふと「NICUに行ってみようかな」


だいごと2回目の対面です。抱っこしておっぱいをくわかせた瞬間、ふわっと愛情があふれました。

NICUは長くいれないので部屋に戻るとまたひとり・・また不安が走ります。その度にNICUへ行きだいごを抱いては安心を求めたものです。


それからいろんなことを考えました。


妊娠中はどんなこでもいいから無事生まれてくれと。なのにハンデがあるから自信ないなんて自分勝手だな。

周りはどう思うだろうか。・・世間体と命を天秤にかけちゃいけないんだ

この子ハンデをもってまでも産まれてきたかったガッツに家族力を合わせて手を差し伸べてあげよう・・

ハンデと病がある以前に好きな人の子供だった。それなら無条件に愛せるはず・・・


ようやく光がさしこみました。


大護(だいご)・・大きな力で護られますように。大事なものを護りぬけますようにと願いをこめて名づけました